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和讃を終わります

＜42＞をもちまして、和讃の連載を終わります。今回は、アミダ・プロジェクトという言葉をキーワードに、アミダ仏による十方衆生利益の働きをお話してきました。三帖和讃を通して、親鸞さんがひたすらそのことを語り続けているのがお分かりになるかと思います。親鸞さんにとって、仏教というものが何であったのか。なぜ自力仏教ではだめなのか。なぜ還相回向が説かれねばならなかったのか。なぜ「利益衆生」ということが大...

親の死に目、とか、死際を看取る、とか。大往生成就とか。

親の死に目、とか、死際を看取る、とか。大往生の成就とか。先月十一月に96歳の生涯を終えた母の四十九日法要と納骨の儀が先日に終わり、母の大往生の話と、死に際に立会う事について少し書いておこうかとおもいます。例によって興味のない方はスルーして下さい。世の中には親の死に目にも会えない親不孝者とか、死に際に立会う事に、親子親族として当然と、重きをおく慣習が一般的で、とても強い同調圧力みたいなものが現...

和讃＜36＞自力仏教を否定する根拠

和讃＜36＞自力仏教を否定する根拠■自力仏教を否定する根拠■ 「七宝の宮殿にうまれては 五百歳のとしをへて 三宝を見聞せざるゆゑ 有情利益はさらになし」 【意訳】「七宝の宮殿に生まれてしまうと、五百年という時間の間、仏の教えと出会うことが出来ないので、有情利益という仏の働きに入ることはありえないのです」 【言葉】●「七宝の宮殿」しっぽうのくでん別の和讃に「転輪皇の王子の／皇につみをうるゆゑに...

昭夫ちゃん

洗濯はしない日、資源ごみは八時までに出せばいい。誰と特定できないが女性に優しくされている夢から起きるのがもったいない。我慢できずに六時にトイレに行ってもう一度ベッドにもぐりこんだが、彼女はもうどこかに行ってしまった。スマホで明日は雨と知らされ急遽洗濯をする。気温はぴりっとした１６度、青空に励まされる。一歳上の昭夫ちゃん、兄弟のように毎日一緒に遊んでいた。パッチン（めんこ）やベーゴマが上手で手...

和讃、少し書き直しを行います

連載しております「和讃」ですが、当初は以前の文章を修正しながら使っていました。途中から全面あらたに書き下ろして書いています。それで、最初のほうの文章も、もう一度新たに書き下ろして書くことにしました。タイトルにサブタイトルが付いたものがそうです。最近私の中でキーワードになっているのが、「アミダ・プロジェクト」という言葉です。本願に誓われたアミダ仏の願いは、十方衆生をすべて真実の世界へ導くことで...

和讃ー30ー利益有情への道

＜和讃に聴くー30ー＞■利益有情への道■「如来の回向に帰入して願作仏心をうるひとは自力の回向をすてはてて利益有情はきはもなし」【意訳】「アミダ仏が私たちに与えてくださる願いのお心に帰依し、耳を傾け、仏になる道へ手を引かれている人々は、間違いだらけの自分を頼った往生を捨てて、真実の浄土往生をいただくのですから、その結果としての人々を救う働きは、限りなく大きなものになるのです。」【言葉】●「如来...

和讃ー29ーアミダ仏からの勧め

＜和讃に聴くー29ー＞■アミダ仏からの勧め■「浄土の大菩提心は願作仏心をすすめしむすなはち願作仏心を度衆生心となづけたり」【意訳】「アミダ仏によって浄土に導かれていく私たちにとって、仏になろうとする心とは、『浄土に生まれて仏になろうと願ってくださいね』とアミダ仏から勧められていることです。そしてそれは、『すべての人々と一緒に仏になってほしい心』とも名づけられるのです。」【言葉】●「浄土の大菩...

和讃ー27ー火宅の利益

＜和讃に聴くー27ー＞■火宅の利益■「九十五種世をけがす唯仏一道きよくます菩提に出到してのみぞ火宅の利益は自然なる」【意訳】「さまざまな外道（仏教以外の道）は世の中を汚すものです。ただ仏教の道だけが清らかなものといえます。仏の悟りに至った者だけが、この人間社会に還って人々を真実へ導こうと、自ずと働き出すのです。」【言葉】●「九十五種」くじゅうごしゅ95種類の外道のこと。外道は仏教以外の教え。...

和讃に聴く－5－

＜和讃に聴くー5ー＞「安楽浄土にいたるひと五濁悪世にかへりては釈迦牟尼仏のごとくにて利益衆生はきはもなし」【意訳】「人間の命を終えてお浄土に生まれ、仏になられたお方は、すぐにこの濁りに満ちた人間の世界に帰ってこられ、ちょうどおシャカ様がそうされたように、苦悩する人々をたすける働きに全力を尽くされるのです。」【言葉】●「安楽浄土」あんらくじょうど真実の安楽の世界である浄土。浄土はアミダ仏の世界...

赤毛のアンちゃん大往生（６/２６）

新型コロナウィルスの猛威に対し、私の価値観でやれる努力をし、みんなが早く自由な日々に戻れるよう、願っています。歯医者に着くなり、スマホがブ～ッと。確かめると義妹からメールで、弟んとこの猫の「アン」が、前夜遅く「永遠の長い散歩に出かけました」とのこと。（推定）21歳６か月でした。歯医者終わったらちょっと寄らせてほしいと返事したら、悲しみがこみあげてうつむいた。朝の歯医者で暗い顔をしていた私は、...