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Vol.14 『トマトの突貫工事』

Vol.14 『トマトの突貫工事』 一月の晴れた空が広がっていました。トマトは夏が旬ですが、このトマトたちも冬場は温室を作ってもらっています。まだ青いトマトもありましたが、おおむね見事に赤くなって、冬を乗り切り、出荷されるのでした。 トマトを育てているおじいさんの耕作さんは、毎日トマトを見るのが楽しみでした。トマトを我が子のように可愛がり、トマトに話しかけるのでした。「やあ、トマトや...

Vol.13 『ぶたのヒックス君』

Vol.13『ぶたのヒックス君』 あるところにぶたの国がありました。そこにはとても賑やかな街がありました。夜でもやっているレストランやパブがあり、ネオンがきらめき、おおぜいのぶたが集っている街なのです。 ぶたのヒックス君はかっこいいぶたの青年でした。ヒックスとは、「田舎者」という意味のスラングがありましたが、ヒックス君は自分がかっこいいのを知っていましたから、まったく気にしていませんでした。...

今年頑張りたいこと

あけましておめでとうございます今年もよろしくお願いしますもう1月も半分過ぎているではないか・・・。しかも前回の投稿から２ヶ月も空いております・・・。こんなズボラな私ですが、今年初の投稿とのことで、今年の頑張りたいことや目標を書きたいと思います。・小さいことでクヨクヨしない・こんな人になりたいなと思う自分になる・文字を綺麗に書く・料理を頑張る・日記をつけるです。昔から小さいことでクヨクヨしがち...

Vol.12 『こまめちゃんの舞妓修行』

Vol.12 『こまめちゃんの舞妓修行』 こまめちゃんはまだ若い三毛のめす猫です。こまめちゃんには夢がありました。それは、舞妓さんになることでした。 ねこの世界にも人間と同じように、舞妓さんがおりました。美しい着物やだらりの帯、おこぼといわれる履物、割れしのぶと呼ばれる、花かんざしをした独特の髪、それを四つ足のねこがちょうど恰好がつくように、ねこの置屋のおかあさんが工夫してねこの舞妓たち...

Vol.11 『鳴き龍と牛』

Vol.11 『鳴き龍と牛』 むかしむかしのお話です。京都のある山村に、一頭の牡牛が飼われていました。じい様はこの牛の面倒をとてもよく見ていました。牛もじい様に応えるべく、何年ものあいだ、重たい引き具を使って畑を耕しました。 でも、じい様の家はとても貧しかったのです。ある日、お米が底をつきました。売れる着物も、もうありません。じい様は困り果てました。そして、牛を売ろう、と決心しました。 ...

明日は怒涛の成田往復

明日は旦那ちゃんの帰国。ってことは、恒例の成田怒涛往復（勝手にそう言ってる）いや、軽貨物で成田往復は本当にキツイ。こんなに何度もコレがあるなら高速が楽な車が欲しい、、、軽貨物、100キロも出せばエンジン唸るし、まっすぐ走らんし（常にハンドルの微調整）姿勢が窮屈なので長距離は相当足と腰にくる横風ハンドル取られまくりand so on、、、因みに今日は旦那ちゃんのバースデーなのですが居ないので...

Vol.10 『ペテルギウスの約束』

Vol.10 『ペテルギウスの約束』 東京の空は濁っていて、あまりよく星が見えません。そんな中でもなんとか見えるのは、シリウスとオリオン座でした。 ゆうと君はもう何か月も星を見ていませんでした。ゆうと君は小学３年生です。むずかしい病気になって、大きな病院の小児科に、何か月も入院しているのでした。 ゆうと君は星が大好きです。お母さんが入院前に買ってくれた『星の図鑑』という本は、まいにち何度も...

Vol.9 『つくね君の仲間たち』

Vol.9 『つくね君の仲間たち』 つくね君は子だぬきでした。とってもやんちゃな性格です。つくね君にはとても自慢にしているものがありました。それは、お父さんに買ってもらったマウンテンバイクでした。 五月の、むせかえるような草いきれのなかの、急傾斜になっている坂道を、つくね君は「ひゃっほー！」と叫んで、マウンテンバイクで降りてくるのでした。そのマウンテンバイクは、車体が濃い青で、黄色い星が...

浴槽のお掃除には

今年はお掃除シリーズとして、ここ一年以上使い続けている『そうじの神様』シリーズの浴室用スポンジこのスポンジを初めて使った時に感動するくらい浴槽の湯垢線が取れました。湯垢線って毎日つくものかもしれませんが、他のスポンジでは洗剤をつけないと擦ってもすぐ何だか薄っすら浮き上がる感じがして何だかもやもやしてましたが、お風呂あがりに掃除をちゃちゃっと洗剤を使わずすませる派の私にはピッタリで使い続けてい...

Vol.8 『いたちのひな祭り』

Vol.8『いたちのひな祭り』 いたちのフレアおかあさんは、嬉しそうに押し入れからひな人形を出していました。いたちのひな祭りですから、おひな様もいたちのお人形です。和紙でくるんだおひな様を、ひとつひとつ出しては、ひな壇に並べてゆきました。立派な八段飾りです。 子いたちのサラサちゃんは、フレアおかあさんに寄り添っていました。「ねえ、ねえ、おかあさん、まだあ？」そう言ってはフレアおかあさんの手を...