"怪奇" の検索結果 423 件

  1. ババウ

    ババウ

    作家自身が編んだ最後の短篇集『難しい夜』の前半部分26篇を訳出したもの。後半部分はすでに図書新聞から『階段の悪夢』(千種堅訳)のタイトルで刊行されているので、これで全ての収録作品の邦訳が完了したことになる。『動物奇譚集』に続くディーノ・ブッツァーティ没後50年の追悼出版第二弾。晩年の作とあって老いや死の影が濃くなり、当時の作者の年齢に近い身にはグサグサ刺さる。諧謔はよりきつくなり、時には厭世...

  2. 神野悪五郎只今退散仕る

    神野悪五郎只今退散仕る

    13歳の夕凪紫都子(しずこ)と妹の妙子は夏休みの1か月間、祖母が管理している黒間屋敷で暮らすことになった。夕凪一族には妖が見えるだけでなく、それを恐れない剛の者がときたま生まれるが、祖母の蕗がそのひとりで、どうやら紫都子もそうらしい。怖がりの妙子をかばいながら最初の夜をやり過ごした紫都子は、翌日、二匹の妖怪の案内であちらの世界に足を踏み入れ、神野悪五郎とも天狗とも呼ばれる大妖怪と会った・・・...

  3. Minor Hauntings: Chilling Tales of Spectral Youth

    Minor Hauntings: Chilling Tales of Spectral Youth

    生き人形から復讐を胸にさまよう精霊まで、幼い者の幽霊を扱った作品13編を集めたアンソロジー。各作品にはこのシリーズの別の巻と同様、冒頭に作者に関する記述があるが、それだけでなく、作品の最後にその話が書かれる源となったかもしれない民話や伝説、俗謡などからの引用が編者のジェン・ベイカーによって付記されている。The Dead Daughter: A Tale(1831)/Henry Glassf...

  4. 怪樹の腕〈ウィアード・テールズ〉戦前邦訳傑作選

    怪樹の腕〈ウィアード・テールズ〉戦前邦訳傑作選

    戦前の日本では、海外の小説は完全訳ではなく、抄訳や翻案が新聞・雑誌に掲載されていた。読者の読みやすさを優先していたとも言える。アメリカの怪奇小説専門誌〈ウィアード・テールズ〉に発表されたホラー短編もそうやって日本に紹介された。その中から秀作怪作22編を選び、当時の文章のまま現代によみがえらせたアンソロジー。各編の後ろには当時の誌面が画像として収録してあり、当時のままの挿絵で見ることができる。...

  5. 人狼ユーグその他の奇譚集

    人狼ユーグその他の奇譚集

    スイスの雪深い城を舞台にした名高い中編「人狼ユーグ」のほか、怪奇幻想短編11編(10編は初訳)を収録した、エミール・エルクマンとアレクサンドル・シャトリアンの合作による『エルクマン‐シャトリアン怪奇幻想短編集』に続く作品集。人狼ユーグ『新編 怪奇幻想の文学 1 怪物』収録「狼ヒューグ」。黒髪シャルルヴィル大聖堂のオルガニストのテオドールは、15年ぶりにアフリカから戻った友人、ジョルジュ・テフ...

  6. 大人になる時

    大人になる時

    「誰でも、大人になるんだよね」息子のなにげないひと言が少年時代の不可思議な記憶の扉を開く表題作、死ぬ快感を味わうために高層ビルから飛び降りる若者たち(スカイダイブ)、辞書に載っていない言葉を発すると捕まるディストピア(ハパンサペナ)、料理の味でしかコミュニケーションを取れなくなった妻とその身勝手な夫(妻の味)など、未収録短編10編に「バディ」「ワクチン」の新作2編を収録したSF&ホラー短篇集...

  7. 兵士たち、幽霊たち:アンブローズ・ビアス傑作選Ⅰ

    兵士たち、幽霊たち:アンブローズ・ビアス傑作選Ⅰ

    短篇の名手、アンブローズ・ビアスの、主に戦争に関わる不思議な話を集めた作品集。行方不明兵ジェローム・シアリング二等兵は斥候を命じられて撤退する敵軍のすぐ後ろに近付いていった。だが、壊れかけた小屋からライフル銃で敵軍の兵士を撃とうとした瞬間、敵の砲兵隊隊長が何かを敵と見間違えて大砲を撃ち、小屋が崩壊して、ジェロームは身動きができなくなる。おまけに撃つ寸前の状態だったライフル銃の銃口はシアリング...

  8. パニックの手

    パニックの手

    飼い犬フレンドを助けるために片脚を失ったイーガンは、病院で親しくなった難病の少女ジャズからイーガンの自宅にいるフレンドと話をしているのだと聞かされる(友の最良の人間)。義妹からもらった素晴らしく美しい金のイヤリング。義妹の手作りだと聞いていたのにニューヨークの宝石店に同じものがあり、店員は近頃人気のデザーナーによるものだと教えてくれた(フィドルヘッド氏)。歴史教師は癌で余命が1、2年だと告げ...

  9. Glimpses of the Unknown: Lost Ghost Stories

    Glimpses of the Unknown: Lost Ghost Stories

    20世紀初頭に文芸雑誌や新聞に発表された怪奇短編小説の中から、たった一度の発表以来忘れ去られていたもの、短編集やアンソロジーに収録されなかったものを集めたアンソロジー。収録の趣旨が趣旨なので、1作を除いて初めて読む作品ばかり。作者の名前にもほぼ見覚えがないという、レアなアンソロジーだった。ブリティッシュ・ライブラリーだからこそ可能になった企画と言える。On the Embankment/Hu...

  10. 奇想小説ブックガイド

    奇想小説ブックガイド

    『イーディス・ネズビット・ブックガイド』の作者による、内外の奇想小説114冊のレビューをまとめたブックガイド。ミステリ、SF、ファンタジー、ホラー、文学とジャンルの壁を作らずに選んだ奇抜なアイディアの作品、エキセントリックな人物が登場する作品、構成が変わっている作品など、広い意味で「風変わり」な作品が収録されている。作者は「奇妙な世界」というアカウントでツイートをしてらして、フォローしている...

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