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新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」あらすじ１８7話～１９１話

作今村翔吾絵北村さゆり１９１話南朝の強硬派が後村上帝を連れて吉野を落ちれば、「新たな南朝」を作ろうとするだろう。がこちらの手に後村上帝があれば、新帝を擁立する必要がある。戦に辟易した者たちは、劣勢な新帝に味方する者はいないだろうし、後村上帝のためにならぬということで離叛する廷臣も出て来るだろう。吉野を攻めるというより、南朝の強硬派から帝を切り離すということ、と大塚は話を結んだ。「ずっと考えて...

恐竜の声、解析へ

福島県立博物館や北海道大学などの国際研究チームは１５日、モンゴルのゴビ砂漠で発見された恐竜化石から、世界で初めて「のど」の化石が見つかったと発表した。「恐竜がどんな鳴き声だったか」という謎の解明につながるかもしれない。研究チームが注目したのはピナコサウルスの化石だ。化石を詳しく調べたところ、ほとんどの骨がつながった良好な状態で残っており、呼吸や音声にかかわる気管の入り口にあたる「喉頭骨（こう...

オンラインで禁酒

アルコール、薬、ギャンブルなど依存症の人や家族が体験を語り合う「自助グループ」活動で、オンラインの活用が広がっています。午後７時、堺市の会社員延原聖文（きよふみ）さん（６４）とみつ子さん（５６）はリビングでノートパソコンの画面を見つめる。「酒をやめて、２年が過ぎました」。聖文さんが語ると、画面の中で多くの顔がうなずく。結婚した１９９９年ごろ、聖文さんは同僚らと愚痴をこぼしながら飲み、家に帰っ...

リスキリング

業務時間に学校に通い、ＡＩなどの技術を「仕事」として学ぶ。社員のりスキリング（技能の学び直し）で「高度人材」を育てようとする会社に、政府が助成金を出す制度が、昨年始まった。社員１人につき、最大で年間５００万円と破格の支援だ。内閣府の２０１８年の報告によると、日本ハリスキリングに取り組む人が国際的に見て少ない。「就業時間内にリスキリングの機会がある人は、本当に少ない」「社員にオンライン講座を受...

新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」１８１話～１８6話

作今村翔吾絵北村さゆり１８６話朝廷からの使者は大塚のところにもきていて、楠木党を率いるのは自分ではない、と応対したという。朝廷は焦っているようだ、という大塚に、もう煙に巻くわけにはいかない、と多聞丸は大塚に北朝につく意向を明かす。無言の時間を小鳥の囀りが埋めたあと……母親に告げた時の様子を聞いた大塚は小さく唸ってから、「よいでしょう」と返事した。楠木家を守るために矢面に立って足利家と戦ってき...

保険で不妊治療

５・5組に1組のカップルが検査や治療を受けたことがあるとされる不妊治療。昨年４月に公的医療保険の適用対象が広がり、まもなく１年になる。保険証を使って受けられるようになった不妊治療。患者が支払うのは治療費の３割で、以前より負担は軽くなったが、受けたい治療によっては全額負担となってしまうことも。関東在住の患者の女性（３７）は「治療の選択肢がかえって選びにくくなった」と話す。保険を使って治療を受け...

息子は闇バイトで死んだ

２０２１年５月の早朝、滋賀県甲賀（こうか）市の新名神高速道路で大型トラックが軽乗用車に追突した。軽乗用車に乗っていた若い男女５人のうち、１８歳と２０歳の男性２人が死亡。事故はその後、残りの３人が逮捕される事件に発展した。亡くなった１８歳男性。なぜ亡くなったのか。実は事故後、軽乗用車のトランクから金庫が見つかった。盗まれたものらしく、捜査が始まっていた。その後、１８歳の男性を含め軽乗用車に乗っ...

朝日新聞（宮崎版）川柳

朝日新聞（宮崎版）川柳 さわだ まゆみ選 ◎お互いに保険をかける永久の愛（諸岩斑竹）◎計画を立てて半分終わった気（宮﨑よしひさ）◎草を抜く平常心にに戻るまで（植田のりとし） ２０２３年（令和５年）２月２０日（月）朝日新聞・宮崎版・朝日文芸の中の川柳の一部をＵＰしました。選者の先生の評は新聞に書いてあります。残りの句も読んでね。全部で７句載ってます。ブログランキングに参加しています。クリックあ...

細菌の力で電力を

細菌に電気を作らせる「微生物発電」の研究が進んでいる。下水処理に使えば、水をきれいにしながら電力まで得られる。少し蒸し暑い実験室。濁った液体の入ったビーカーと、管でつながった手のひら大の装置が並ぶ。ビーカーの液体は水で薄めたビール。この装置は液体が含む有機物を食べた細菌の力で、約１０㍉ワットの電力を作る。開発したのは水処理大手「栗田工業」。スマートフォンなら５時間ほどで充電できるという。３０...

「人よ、花よ、」あらすじ１～１８０話

第1話（２２・８・１５）第一章英傑の子多聞丸は葛城の水が引かれた田の畦道を馬で走り抜けている。一年に二度か三度はこういう馬掛けをしている。夏も近いのに今年も風が冷たい。「まただ」と多聞丸を見て童が声を上げると、母親がその口をふさぐ。顔に泥がついた童に、悪い、というふうに片目を瞑ってみせるが、童は気にせずに多聞丸に手を振る。童以外の者は多聞丸を見て、苦い顔をする。露骨に忌々しいというしぐさをす...