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矢野顕子 featuring 小原礼・佐橋佳幸・林立夫 『音楽はおくりもの』リリース記念ライブ@Blue Note TOKYO 2021.8.31

掲載予定

矢野隆8月28日（土）

「鬼神」著矢野隆この場に集まっているのは五人。縁廊下の上の頼光と、その下に立つ公時。そして左方でだるそうにしている男と、それと対極をなす右方に、姿勢正しく立つ綱。もう一人は縁廊下の隣に控えている老人だ。けだるそうな男は、四十路の頼光よりわずかに下、老人の方は逆に十ほど上という所である。ちなみに綱が、公時よりふたつ年長の十九だということは都への道中で知った。「碓井貞光」だるそうな男を指さし。頼...

（書籍）GIS地理情報システム

標記書籍が発行されていました。著者は立命館大教授の矢野氏。価格は1,980円。矢野桂司：GIS地理情報システム，創元社，2021年8月．

矢野隆8月22日（日）

「朝嵐」著矢野隆弓弦が鳴る。鏃に切り裂かれた空が悲鳴を上げ、それが木々に谺した。一直線に飛んだ矢が、わずかな隙間を潜り抜け、狙い定めた木の幹のど真ん中に突き刺さる。「御見事」家季の声を聞き流しつつ、背に負う箙から新たな矢を抜き取る。五歳のころとは違う。背の箙には新しい矢が詰まっていた。つぎも同じ場所を狙う。唸りをあげて飛んだ矢が、幹に刺さる矢を弾き飛ばして突き立った。三射、四射と為朝は矢を放...

矢野隆8月12日（木）

「戦始末」著矢野隆光秀が頭、勝正が胴だ。あとは足を探す。光秀が考え、勝正の兵が敵の壁となる。足である者が、皆を前へと進めてゆく。奴しかいない。何をやらせても前のめりで器用だが、生まれの卑しさが災いして、家中の皆から蔑まれている。この辺りで、目覚ましい武功を挙げさせ、周囲の目を変えてやろう。「禿鼠」「ひぃやぁっ」耳を刺すような悲鳴が、末席であがった。貧相な小男が、腰を抜かしている。木下藤吉郎秀...

矢野隆8月6日（金）

「蛇衆」著矢野隆筑後と肥後の境にある肥岳地方の中央に、鷲尾山という名の山があった。東西に長く伸びる稜線は周囲の山々と連なり、眼下に平野がひろがっている。鷲尾山の麓に位置する鷲尾領は、周囲を幾重にも連なる山に閉ざされ、古くから荘園としての支配も薄く、武家の世になっても守護の力のとどかぬ辺鄙な土地であった。荘園領主より自治をまかされた地侍の力が強く、鷲尾山を本拠とする鷲尾家は、平安のころは荘官と...

矢野顕子さんのツイッターより

矢野さんの過去の記事だけど、ある若い女性が掘り起こして下さったそうですよ(｡･ω･｡)ﾉ♡ツイッターはこちら。https://twitter.com/Yano_Akiko/status/1421716609115242496?s=20🌻これは嬉しいですね～😊しかも矢野さんがマッキー関連の記事を再び取り上げて下さったのが有難いです&#1...

数学物語Ⅰ

横浜電子図書館で矢野健太郎の「数学物語１」を読んだ。中学の初めに読みたかった。子供にさらっと買い与えていたらうんと理解が早いと思う。時計のローマ数字が五進法だったことなんて知らないで生きてきた。数を直線の上で表すなんてなんて解りやすいのだろう。習ったかな？数学はインドから始まった。TVでインドに世界的企業が人材を求めるのも納得だ。これを読むとインドの九九は最低でも20×20最高では99×99...

矢野隆7月18日（日）

「信玄の首」著矢野隆立ち上った信玄は丸太のごとき足を交互に動かしながら、幸隆の前に立った。そして不動明王が端座するように、目の前に座った。信玄が炎ならば、幸隆は氷だ。どこまでも熱い灼熱の視線と、何者をも凍りつかせる極寒の視線が虚空で交差する。「遍照・・・」「ここに」虚空から声がした。信玄の右の目尻がわずかに動いたのを、幸隆は見逃さない。誰もいない陣中奥深くである。信玄自らが人払いした場所に、...

矢野隆7月16日（金）

「至誠の残滓」著矢野隆「先刻からずっと気になっていたのだが」言って手に取ったのは朱塗りの鞘に納まった一振りの刀だった。「そいつぁ」「和泉守兼定」左之助の言葉を断ち切るように斉藤が言って振り返った。「あの土方さんが死ぬまで佩刀を手放す訳が無い。函館で死ぬ直前に、小姓に託した兼定が武州にあるという話は聞いていたが、それだけじゃねぇとは思っていた」「あんたが持ってきたんだろ山崎さん」