"藤本淳吾" の検索結果 697 件

  1. 「人よ、花よ、」あらすじ1~180話

    「人よ、花よ、」あらすじ1~180話

    第1話(22・8・15)第一章英傑の子多聞丸は葛城の水が引かれた田の畦道を馬で走り抜けている。一年に二度か三度はこういう馬掛けをしている。夏も近いのに今年も風が冷たい。「まただ」と多聞丸を見て童が声を上げると、母親がその口をふさぐ。顔に泥がついた童に、悪い、というふうに片目を瞑ってみせるが、童は気にせずに多聞丸に手を振る。童以外の者は多聞丸を見て、苦い顔をする。露骨に忌々しいというしぐさをす...

  2. 新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」176話~180話

    新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」176話~180話

    作今村翔吾絵北村さゆり180話岩玄房を助けろ、と金毘羅党に言い残して多聞丸らは外へ。外は睨み合いになっていたが「頭だ!」の声に続いて吉野衆の歓声があがる。太刀の明空も探し出されていて灰左のもとに戻るが、特別の歓喜はなく、灰左は吉野衆に、「これまでだ」と言う。多聞丸は、屋敷の中の傷を負った者を救い出してやれ、と金毘羅党に呼び掛ける。「我らは退く。邪魔立てをするな。追えば容赦はしない」多聞丸は冷...

  3. オンラインショップに3人の作家さんの豆皿をUPしました

    オンラインショップに3人の作家さんの豆皿をUPしました

    冬季休業にオンラインショップの掲載を頑張ります!と宣言していましたが、言い訳を何度も言わせてもらうと😅、今年ばかりは主人が片付けモードに入ってしまって、私もそっちの方に引っ張られて、オンラインショップの更新がほとんどできていません。その割には、オンラインショップからのご注文が冬季休業中だけで10件ほどあって、うちの店にしては!と驚いてもいますし、お気に入り作家さんの作...

  4. 新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」171話~175話

    新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」171話~175話

    作今村翔吾絵北村さゆり175話大小の砦の配下は三百人を超え、食うに困らぬ者のどこが弱き者だ。とっくに奪う側に立っていて、悪党という言葉でそれを隠蔽している、と多聞丸は反論する。「お前が最古の悪党ならば、俺は最後の悪党になる」言ったあとの問答の最中に多聞丸は足音を聞きつけた。何者かはわからないが、動く時だ。「機がやって来た」と多聞丸が囁く。そのうち、「兄者!」という声。答えた新兵衛の「新発意、...

  5. 新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」166話~170話

    新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」166話~170話

    作今村翔吾絵北村さゆり170話吉野衆が先に掛かってきた、と岩玄房。多聞丸は、灰左が黙っていないとわかっていてお前らは南朝に仕掛けたのだ、と言い返す。岩玄房は楠木党に関りがないだろうと言い、助けを求められた、と多聞丸が言う。そうやって言い合う二人の距離は一間ほどで、他の者はみな緊張感をみなぎらせている。ここからどうするのか、多聞丸は考える。まだ他の吉野衆はどこにいるのかわからない。灰左自体、こ...

  6. 新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」161話~165話

    新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」161話~165話

    作今村翔吾絵北村さゆり164話石掬丸は己の役割をよく解っているし大胆でもある。見張りの視線を集めていることを知りながら、石掬丸は颯爽と門へと向かう。多聞丸はこの時「行くぞ」と斜面を降りた。新兵衛、惣弥が続く。その最中に石掬丸が見事閂を外した。建物から出てくる数は早くも二、三十でまだ増え続けていて、松明が灯された。「厨の裏にいるぞ!」の声に、「弓を」と多聞丸は言うが新兵衛は首を横に振った。「無...

  7. 空に火星がある限り第9回(最終回:マルス文学)

    空に火星がある限り第9回(最終回:マルス文学)

    去年から月イチでずっと連載してきた《空に火星がある限り》でありますが、第9回目の今回で最終回となります。(これまでの記事はこちら )前回書いた通り、火星の司る数字は9である、と占星術ではなっておりますので、それに合わせて9回でおしまいにすることにした次第です。もっと続けてもいいけど、やはり、太く短くが火星的な在り方なので。(本来、太く短いものである火星のパワーを、いかにして、細く長く上手に使...

  8. 新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」156話~160話

    新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」156話~160話

    作今村翔吾絵北村さゆり160話出された時は惣弥は振り返れなかったのだ。門があるのだろう、と次郎がいい、身を低くして少しずつ進む。すると擂鉢状の窪みが眼前に広がった。そこには建物が幾つか並び、黒木の柵がめぐらされていた。東西の両脇に櫓も二つあったが、自分らのいる西と東は人が降りられるので警戒しているのだろう。南側は崖、北側は丘で、惣弥はそこを上らされたのだ。塒が北向きなのは大和路に出るのに都合...

  9. 修正版『素直になる方法』について

    修正版『素直になる方法』について

    先日配信された過去の読みきり作品の花ゆめAi再録に関して、ちらほら質問を頂いているのでちょっとお返事してみようかと思います。Q:コミックス派なので何かに収録されるのを待ちたいのですが、今後コミックスに収録される可能性はありますか?A:この読みきり自体一度『オトナのコドモたち』という「久美子と真吾シリーズ」の番外編を集めたコミックスに収録されているものなので、今後別のコミックスに収録する可能性...

  10. 新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」151話~155話

    新聞小説を読む朝日新聞朝刊「人よ、花よ、」151話~155話

    作今村翔吾絵北村さゆり155話幾ら金毘羅党が強大でも、物流の仕事をしていて見張りを立てる余裕はないだろうしし、無暗に踏み込む奴がいるとも思えないので、見張りの必要はない。余所者が入れば報せる仕組みがある程度だろう、と多聞丸が言う。一同、「際」だと見極めたあたりで馬を並べた。ここからは徒歩で行く。切り株に繋がれた香黒が鼻を鳴らした。除け者にされた気分なんだろう。多聞丸は、他の馬を落ち着かせてく...

11 - 20 / 総件数:697 件