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Waldの逸話の作品集特別編 - アルキメデスの大戦 (26)

RAF Bomber Commandの「爆撃機の被弾していない箇所を装甲せよ」話を「アルキメデスの大戦」26巻で監修の後藤一信氏が披露しています。以下、引用。間違ったORの例として「ドイツ爆撃任務から帰還した爆撃機の最も被害の大きかった箇所に防弾装備を追加する」というものがあった。この提言をおこなったのは英空軍爆撃司令部であったが、数学の専門家から構成されるORチームは正反対の発想に至った。...

Waldの逸話の作品集特別編 - Dirty Little Secrets of the Twentieth Century

WWIIの英軍でORに従事したPatrick BlackettにもAbraham Waldと同じ「爆撃機の被弾していない箇所を装甲せよ」という逸話があります。WikipediaのOperations researchから引用。Blackett's team made the logical recommendation that the armour be placed in th...

もっとも正確で簡潔な「選択バイアスの罠」の罠

Abraham Wald（エイブラハム・ウォールド、ウォルド、ワルド、etc.）の「選択バイアスの罠」「生存者バイアスの罠」を紹介する記事は、どれもこれも孫引き記事が情報源。主旨に誤りはないが、細部は間違いと捏造ばかり。Waldの逸話の真実と虚構については、American Mathematical Societyのサイトに素晴らしい記事があります。英語が苦手でも、Google翻訳で十分文意...

もっとも正確で簡潔な「選択バイアスの罠」の罠 -2-

もっとも正確で簡潔な「選択バイアスの罠」の罠の続き。Journal of the American Statistical Association, Vol. 75, No. 370 の The Statistical Research Group, 1942-1945: Rejoinder から重要な記述を引用、意訳します。Wald wrote a series of memoranda ...

「ちょっと派手なくらいでいいかなぁ」 ～アンコン仕立て～ 【Super Standard】 編

寒い冬冬が寒いのは当たり前のことですが、今年の冬は暖冬といわれ続けてきたここ数年の中では特別に寒いです。降って積もった雪がなかなか溶けない、道路なんかはツルツル状態で雪道に慣れている北国の人でさえ転倒者が続出です。それに加えて“コロナのばかやろう”のおかげで飲みに行くことも憚れるご時世になってしまいました。そんな中でも何か楽しみをということで、人と接触せずに愉しめる映画三昧に耽るのもいいかな...

Waldの逸話の作品集 -13-

Wald先生は、時空をこえジェット旅客機の脆弱性まで研究していました。操縦席か鼻先に被弾すると帰還不能になるっぽい。それにしても、何をどう孫引きしたらこういう被弾図になるのやら。いちおう、どこぞの講習会資料らしい…これもどこぞの講習会資料の表紙。これまで目にした中でいちばんカッコイイ。パイロットが被弾しても大丈夫っぽいけど、こんなの見たら受講者はみんな信じちゃうね。炸裂する高射砲弾をCOVI...

Waldの逸話の作品集 -10-

アメリカの爆撃機といったら、B-17を忘れてはいけません。もちろん、B-17で創作した被弾図もあります。弾痕の数が少ないので、えらく脆弱なB-17ですが :DB-17をもう1枚。こちらは弾痕の数が増えているので打たれ強いB-17です。青いところが脆弱と主張しているらしい図。エンジンは理解できるけど、フラップと思しき部位が理解不能。F-105の胴体下面のように、痛恨の一撃をくらいがちな配管でも...

Waldの逸話の作品集特別編 - Eelworms, Bullet Holes, and Geraldine Ferraro

確認できた限り、Howard Wainer氏がWaldに言及したもっとも古い記事。Journal of Educational StatisticsVol. 14, No. 2 (Summer, 1989), pp. 121-140掲載の Eelworms, Bullet Holes, and Geraldine Ferraro: Some Problems with Statistical...

Waldの逸話の作品集特別編 - テロール教授の怪しい授業（２）

5月14日～15日、当ブログとしては珍しく閲覧のスパイクが立ち、リファラがどこかと思ったらこれでした。▼ところてん@tokorotenhttps://twitter.com/tokoroten/status/1260826428502761472触発され1巻2巻を早速鑑賞。うん、Wikipediaを無条件に正しいと信じてはいけないことに全面的に同意。とりわけ、citation neededと...

Waldの逸話の作品集 -12-

いくつか新作がたまったので蔵出しです。まずは、既存のどの作品とも関連性を見いだせない斬新な1機。燃料タンクは、もっと主翼の内側まで広げた方が容量を多くとれると思いますよ。でも、エンジンがないから燃料不要ですね。これまた斬新な1機。ポリゴンのビジネスジェット機を攻撃機っぽく着色した模様。1次資料そっちのけの孫引きなんだろうけど、せめて第二次世界大戦くらいは認識してほしい。へたうまなスピットファ...