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「スペードの女王」の影

マーラーの交響曲七番のお勉強をしている。思っていたよりも遙かに刺激的だ。今迄はどうしても六番の陰に隠れて不完全な印象を持っており、出来上がった閉じた作品に対して歪な開かれた作品の印象が強かったからだ。今回改めて一楽章の「グランディオ―ソ」に戻る前の恐らくこの交響曲の頂点になる部分の始まりで兵ラッパがF管トラムペットで鳴る。ここを聴くと最早バンダで響く「スペードの女王」の兵舎のシーンを思い出さ...

神州無頼街

最近、観賞が定番になりつつある劇団新感線の舞台。今回は『髑髏城の七人Season月』の上弦・下弦でそれぞれ捨之介を演じた福士蒼汰と宮野真守が主演。福士蒼汰かぁ・・・・と、失礼ながら期待値低めで参戦したのですが、これがいい意味で予想を裏切る出来でした。2002年劇団☆新感線42周年興行・春公演『神州無頼街』秋津永流福士蒼汰身堂麗波松雪泰子身堂蛇蝎高嶋政宏風天千之介粟根まこと身堂凶介木村了身堂揚...

6/13～ 神楽坂で楽しむお座敷芸！伝統芸能・たいこもち～かぐら坂「志満金」の鰻御膳のご昼食付

6/13～ 神楽坂で楽しむお座敷芸！伝統芸能・たいこもち～かぐら坂「志満金」の鰻御膳のご昼食付超ロングセラー！イベント敷居が高くて足を踏み入れられないイメージのお座敷遊び。そこで、ポケカルにてお昼時のお座敷を貸切りました！宴席に呼ぶのは、現在日本にわずか５人しか残っていないといわれる「たいこもち」！神楽坂の老舗鰻店「かぐら坂志満金」にて鰻御膳のご昼食付きです♪

四月大歌舞伎

四月も歌舞伎座へGO！着物友だちのMさんをお誘いして行ってきました。江戸時代に実際に起きた「天一坊事件」を題材に、昭和の時代劇ドラマ『大岡越前』でおなじみの越前守が登場する河竹黙阿弥の通し狂言です。第一部天一坊大岡政談大岡越前守尾上松緑山内伊賀亮片岡愛之助下男久助坂東巳之助下男お露板東新梧天一坊市川猿之助猿之助と愛之助が悪役を生き生きと演じています。愛之助の出番は意外と少なかったかな。天一坊...

森の石（橋×）松

「コロナ禍で舞台に立つ機会が激減してしまった俳優たちに、生きる希望を取り戻したい」と市川猿之助が主宰する演劇プロジェクト、”猿之助と愉快な仲間たち”の第２回公演『森の石橋松』が六本木トリコロールシアターで上演中。出演者は澤瀉屋の若手やスーパー歌舞伎の常連俳優、そして石橋正次・正高親子。もちろん亀ちゃんも歌舞伎座からのハシゴ出演。ほぼ自主上演という感じで、クラウドファンディングも募っているし、...

コーダあいのうた

コーダ あいのうた (2021)【監督】シアン・ヘダー【出演】エミリア・ジョーンズ / フェルディア・ウォルシュ＝ピーロ / マーリー・マトリン [90点]「キャスティングの勝利」リメイク作品がアカデミー作品賞というのもあるんだ、と思いながら早速観賞。ほどよくユーモアを交えながら、すべてが自然な演出で、とても心地よい映画でした。後で調べたら、役者さんは３人とも聾唖であるとのこと。これはキャス...

三月大歌舞伎新・三国志

第一部三代猿之助四十八撰の内新・三国志関羽篇関羽市川猿之助劉備市川笑也香溪尾上右近孫権中村福之助関平市川團子諸葛孔明市川青虎華佗市川寿猿司馬懿市川笑三郎陸遜市川猿弥黄忠石橋正次曹操浅野和之呉国太市川門之助張飛市川中車羅貫中の『三国演義』を元に、横内謙介の脚本で1999年三代目猿之助がスーパー歌舞伎として世に出した『新・三国志』。今回は「関羽篇」「孔明篇」「完結篇」のうち、「関羽篇」を改編し、...

「江戸音曲柳家小春ひとりの会 第四回」

コロナ禍のさ中、お客様に来ていただけるかも分からなかったですが、思い切ってお江戸日本橋亭で自主公演「小春ひとりの会」を始めたのが一年前の三月でした。その後、中止の回もはさみまして、九月、一月と回を重ね、四回目になりました。新内を語る機会は年に数回あるかという感じですが、やはり自分の芸の主軸は新内浄瑠璃語りです。このために長年、発声を、ああでもないこうでもないと試行錯誤しつつ精進を重ねてきまし...

命、ギガ長スW

友人Ｙちゃんの影響もあって、ここ数年、大人計画のお芝居はほぼ足を運んでいます。最近はテレビでも活躍する役者さんが増えて、大人計画もメジャーになりましたが、阿部サダヲにしても、皆川猿時にしても、荒川良々にしても、三宅弘城にしても、真骨頂はやはり舞台だと思います。動ける限り、生舞台に足を運ぶぞー。『命、ギガ長ス』初演は2019年、主演は松尾スズキと安藤玉恵。これは観ていないのですが、Ｙちゃんに面...

舞台千と千尋の神隠し

『千と千尋の神隠し』を帝国劇場で観賞。ダメ元で応募したローソンの貸し切り公演に当選して、Yちゃんを誘って行って来ましたジブリ作品って実写は難しいと思うのだけれど、あの世界観をうまく舞台化していました。演出はレミゼを手がけたジョン・ケアード。私、舞台の演出家の事はあまり詳しくないのだけれど、奥様が日本人の今井麻緒子さんで、翻案を手伝っているようです。車で異世界に迷い込む導入部や、電車で海を渡る...