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大きな腹部手術をうける患者の輸液管理におけるヒドロキシエチルスターチ：メタ分析と逐次解析をともなった系統的レビュー

・重症患者において、ヒドロキシエチルスターチ(HES)溶液による死亡や急性腎障害(AKI)のリスクに関して警鐘があげられてきた。しかしながら、HES溶液はいまなお大きな腹部手術での役割をになっているように思われる。このメタ分析と逐次解析(TSA)の目的として、HESによる血管内容量置換がAKI・術中輸血・術後腹腔内合併症のリスクにおよぼす影響を、晶質液による血管内容量置換とくらべて検証しよう...

Hypereosinophilic syndrome(HES)に対するMepolizumabの効果(第三相)

Hypereosinophilic syndrome(HES)については、以前書きました。ざっくりいうと、原因不明の好酸球系細胞の自律増殖により、末梢血中の好酸球数が増加した状態、です。反応性の増加を除外したものが、広義のHES。遺伝子異常(最多はPDGFRA)を伴う骨髄増殖性疾患を除き、その他の骨髄増殖性疾患を鑑別し、残ったものが狭義のHESです。PDGFRAを除くと、かなり雑多なものが残...

麻酔による低血圧とフェニレフリンがヒドロキシエチルスターチによる血漿容量増大におよぼす影響：無作為化比較研究

・血中ヘモグロビン濃度の変化はヒドロキシエチルスターチ(HES)投与による血漿容量増大を示唆するが、血管抵抗やHESによる血管内皮表面層(ESL)の脱落に影響をうけている可能性がある。我々の仮説として、麻酔による低血圧がHES投与後に血中ヘモグロビン濃度(ΔPVHb、%)で評価される血漿容量の変化を増進する、とした。・52人の腹部手術をうける患者が、持続的に食塩水注入されるか(S群)、容量血...

心臓胸部外科手術中におけるヒドロキシエチルスターチの大量輸液は術後腎障害と関連する可能性がある：プロペンシティ対応解析

・ヒドロキシエチルスターチ(HES)の術中投与における安全性はこれまで議論されてきた。我々の仮説として、HESの術中使用は人工心肺(CPB)後の術後腎障害(AKI)と関連する、とした。・2007年から2014年にCPBを使った心臓胸部外科手術をうける患者を後向きにレビューした。国際腎臓病予後改善委員会(KDIGO)基準で定義された術後7日以内のAKI頻度を、CPB前後の麻酔管理で6%(70/...

Hypereosinophilic syndrome(HES)に対するBenralizumabの効果

喘息領域では生物学的製剤が次々登場しています。Omalizumab(抗IgE抗体)、Mepolizumab(抗IL-5抗体)、Benralizumab(抗IL-5Rα抗体)、Dupilumab(抗IL-4・13抗体、喘息はこれから)。熾烈な争いです。また喘息以外の保険適用を有するものもあり、MepolizumabはEGPA、Dupilumabは先行してアトピー性皮膚炎で使用されています。今後...