"カフカ" の検索結果 31 件

  1. 私たちは悪の時代に生きています。なにものもその正しい名前を帯びてはいないことを見ても――ヤノーホ『カフカとの対話』

    私たちは悪の時代に生きています。なにものもその正しい名前を帯びてはいないことを見ても――ヤノーホ『カフカとの対話』

    戦争と一口に言っても、ミサイルを射ち合うだけが戦争でなく、いろいろな戦争があるわけで、たとえば宗教戦争というものもかつてあったし、いやむしろ、それはこれから激化していく戦争であるのかもしれない、ウクライナの戦争よりはむしろ。前にも一度、引用したことのある『カフカとの対話』から。折に触れて、何度でも取り出し、採り上げたい、現代の諸相を解読するために必須の1冊です。グスタフ・ヤノーホ『カフカとの...

  2. チョッキンの思い出(2話)

    チョッキンの思い出(2話)

    この子のこと、いまだに忘れられないんですよね…。あんまり悲しくて、自らイタコになってましたね…。

  3. カフカの「城」(1997年)忌まわしき不在

    カフカの「城」(1997年)忌まわしき不在

    フランツ・カフカの未完小説「城」を名匠ミヒャエル・ハネケがテレビ映画化。のちに劇場上映されたが日本では未公開に終わっている。未読の「城」は新潮文庫で630頁もある長編だ。「城」の測量技師として雪に閉ざされた寒村を訪れた主人公Kが、ヘンテコな住民たちに翻弄され、いらない助手をあてがわれ、酒場女にかどわかされながら、いつまでも「城」に辿り着けない不条理を描く。原作ではわずか6日間の出来事らしい。...

  4. カフカ教団

    カフカ教団

    カフカ教団 地下鉄海岸線の改札を出ると僕はまっすぐ西に向かって歩いていった。広めの地下道だが、少し天井は低く人を急かせる圧迫感があった。速足で歩くと足音は消えて滑るように進めた。ところがピタピタと迫ってくる足音がきこえたかと思ったら、小さな声で「タカギさん」と呼ばれた気がした。あわてて振り向くと、僕の肩ほどの背丈のグレーのスーツ姿の男がうつむいて歩いていた。顔全体がマスクにおおわれていて、し...

  5. 小説の方法

    小説の方法

    わたしは鏡の中に四六の蝦蟇を飼っているがそれ以外に何も映っていないのでたぶんそれが自分の顔だと思うそれ以外に何も現れない筈の鏡の中には時々みしらぬ顔が見えるがたぶん油を買いに来る客だそれでも自分の顔を睨んでいると油汗が出て熱視線の蒸し風呂状態なのだがどうも客はわたしが干しあがってミイラになることを期待して見に来ているようだそういうものだ観客というものは悲劇を待っているのだからうまく自滅劇を演...

  6. サド侯爵は現代の守護神(パトロン)の第一人者です――ヤノーホ『カフカとの対話』

    サド侯爵は現代の守護神(パトロン)の第一人者です――ヤノーホ『カフカとの対話』

    せっかくなのでゴッホが出てくるものを、もうちょっと読んでみましょう。グスタフ・ヤノーホ『カフカとの対話手記と追想』(吉田仙太郎訳、筑摩叢書・ちくま学芸文庫→みすず書房刊)よりヨーロッパにおける平和の暗い見通しを論じた新聞の論説について、私たちは語った。「平和条約はやはり決定的なものです」そう私は言った。「なにひとつ決定的なものはありません」フランツ・カフカは言った。「エイブラハム・リンカーン...

  7. カフカ「城」へのプロローグ改訂版

    カフカ「城」へのプロローグ改訂版

    カフカ「城」へのプロローグ(改訂版)髙木敏克三七『きみは、所有しているかもしれないが、存在はしていない』という主張に対する彼の答えは、身震いとはげしい動悸だけであった。これは、全集第3巻の『田舎の婚礼準備』につづく『罪、苦悩、希望、真実の道についての考察』一九一七年から一九一八年にかけてカフカの思索を何冊かの青い八つ折り判ノートに出ている箴言であるが、番号がふってある。ところが、これにつづく...

  8. 田舎医者が見た患者の大きな傷口は何か?

    田舎医者が見た患者の大きな傷口は何か?

    田舎医者が見た患者の大きな傷口は何か?髙木敏克 (そうなのだ。この若者はたしかに病気なのだ。右の脇腹の、腰のあたりに、拳ほどの傷がぱっくりと口を開いている。桃色で、しかもその色合いは微妙な変化を見せ、奥の方は黒ずみ、縁の方は淡くなっている)短編「田舎医者」中盤に現れるグロテスクでエロチックでもあるリアルな描写は一体何の象徴なのか、あるいは比喩なのか?無意味な描写なのか?もしかしたらその無意味...

  9. カフカ・田舎医者をめぐる馬の冒険

    カフカ・田舎医者をめぐる馬の冒険

    田舎医者をめぐる馬の冒険(1)カフカに於ける人称と比喩カフカの小説は大きな比喩によって描かれている。例えば「変身」という作品であるが、これは虫のような私について書いているのか、あるいは私のような虫について書いているのかはとても重大な問題である。虫のような私について書けば一人称の小説となるが、私のような虫について書けば三人称小説になる。また、「審判」という小説においては、不条理な被告発や差別に...

  10. アムールトラカフカ(♂)

    アムールトラカフカ(♂)

    カフカ(♂)2007年10月21日富士サファリパーク生まれ父 : クニカズ(天王寺動物園 コールタマ)母 : ヒメル(富士サファリパーク トーマスシスル)兄弟 : アレン、ウラル、ギンガ2007年10月21日富士サファリパーク生まれ2014年1月22日釧路市動物園に移動2016年9月21日おびひろ動物園に移動2016年10月16日死亡体重157.8kg(2014年1月22日)人工哺育釧路市動...

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