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区域麻酔法と術後せん妄：系統的レビューとメタ分析

・術後せん妄は高齢の手術患者でよくみられるものである。予測因子の包括的な項目は不明なままであるが、区域麻酔法をとりいれたオピオイドを温存するやり方はせん妄の頻度をさげることが示唆されている。この話題に関する確定的なエビデンスが不足しているため、我々は系統的レビューとメタ分析をおこなって、区域麻酔や区域鎮痛が術後せん妄におよぼしうる影響を検証しようとした。・PubMed・Embase・Coch...

通院をドタキャンして

大阪はこの時期にしては薄暗く雨がしっかり降っています。おかげで、というか夜中からの頭痛がおさまらずぐずぐずしたくはしたものの玄関で足が前に進まなくなりました。「もうやめとき。そんな様子ではもう行かへん方がええから」おっちゃんにそう言われクリニックに連絡してもらいました。予約の取り直しをしてもらいました。ああ、あかんかったかー。雨に弱いんです。ほんとに雨に弱いんです。もう予約の日に降らんとって...

サルコペニアは全身麻酔下待機的手術後における長期的な鎮痛薬使用の増加と関連する

・目的として、術前サルコペニアと全身麻酔下待機的手術後における長期的な非オピオイド鎮痛薬やオピオイド使用との関連性を解明しようとした。・この集団ベースプロペンシティスコア対応をおこなって、サルコペニアと全身麻酔下待機的手術後における長期的な非オピオイド鎮痛薬やオピオイド使用の影響を2016年10月1日から2019年12月31日まで台湾全国健康保険研究データベースで検証した。サルコペニアという...

開腹下根治的膀胱全摘術後の術後疼痛管理における後方腰方形筋ブロックと硬膜外鎮痛の比較：無作為化臨床試験

・開腹下腹部手術において持続硬膜外鎮痛はよく使用される術後鎮痛の方法である。しかしながら、超音波ガイド下筋膜面ブロックが合理的な代替手段となる可能性がある。・この無作為化比較試験では開腹下膀胱全摘術後の術後疼痛に対して、後方腰方形筋ブロックを硬膜外鎮痛と比較した。18〜85歳の膀胱癌患者で開腹下膀胱全摘術を予定された成人患者を2群に無作為化した。除外基準は、I型糖尿病合併・協力不可・膀胱癌以...

非心臓手術後の術後神経認知機能障害におよぼす補助的区域ブロックの役割：系統的レビューと無作為化比較試験のメタ分析

・術後神経認知機能障害(PNCD)は術後によくみられる予防可能な合併症である。大規模な質の高いエビデンスとして補助的区域鎮痛ブロック(RAB)がPNCDを予防する有効性に関してはまだえられていない。・このメタ分析の目的として、大きな非心臓手術をうける成人患者において、RABと標準的な麻酔治療がPNCDの頻度におよぼす影響を評価しようとした。・PubMed・EMBASE・Scopus・Coch...

夜景を彩るビルの品質 Vol.700

お陰様で、このブログも700回を迎えました。これまで、このブログにお付き合い頂き、誠にありがとうございます。これからも、気になる建物の紹介を続けて参ります。大相撲九州場所は千秋楽を向かえ、平幕の阿炎が初優勝。この日までトップの高安を本割で破り、大関貴景勝を加えた優勝巴戦を制しました。３場所続けて平幕が優勝するのは史上初。サッカーワールドカップ、日本はコスタリカに0-1で敗れ、1次リーグを１勝...

術後疼痛管理に対する先制鎮痛の有効性：ネットワークメタ分析

・先制鎮痛は術後疼痛管理を向上させるかもしれないが、最適な方法は不明である。本研究の目的として、先制鎮痛が術後疼痛やオピオイド消費量におよぼす影響や有害事象を比較しようとした。・このネットワークメタ分析では19の先制鎮痛法を比較した。2人の著者らが独立してデータベースを検索し、研究を選別し、データを抽出した。主要評価項目は術後疼痛の強度とオピオイド消費量とした。副次評価項目は最初の鎮痛レスキ...

麻酔法と麻酔薬が高齢患者の術後せん妄におよぼす影響：系統的レビューとネットワークメタ分析

・術後せん妄(POD)は高齢患者における重大な術後合併症のひとつで、いつも長期的な死亡と関連している。麻酔はPODのリスクファクターと考えられることが多い。この系統的レビューとネットワークメタ分析(NMA)の目的として、さまざまな麻酔法と麻酔薬がPODにおよぼす影響を評価しようとした。・検索した研究はPubMed・Embase・Web of Science・Scopus・Cochrane L...

音は皮質視床路を介して、鎮痛作用を誘導する

Science.2022 Jul 8;377(6602):198-204. Soundinduces analgesia through corticothalamic circuits 音楽には鎮痛作用があるらしい、ということで、ネズミを使った実験です。 神経回路を特定しており、内因性オピオイドが増える、とかそういう原理ではなさそうです。別に音楽でなくとも、環境音以外の音があれば、効果はあ...

硬膜外無痛分娩でのプログラム下間欠的ボーラス投与量と関連した突出痛の頻度：無作為化比較試験

・この無作為化盲検研究では、無痛分娩でのさまざまなプログラム下間欠的硬膜外ボーラス(PIEB)投与量が突出痛の頻度や他の疼痛転帰におよぼす影響を評価した。・未経産の満期頭位単胎妊娠女性が無痛分娩を希望して硬膜外鎮痛をスフェンタニル0.3µg/mLをともなった0.1％ロピバカイン10mLで開始した。作動ポンプはプログラム化されて45分ごとに4・6・8ｍLのボーラス投与をおこなった(それぞれ、群...