エキサイトブログ

ウマーミ

昨日は日仏合作映画「umami」を観た。ジェラール・ドパルデュー演じる有名シェフが生活に疲れ、絶望に陥った挙句旨味の真髄を求めて札幌のラーメン屋に辿り着く話。なんでラーメン屋？と思うでしょ。この貧相なラーメン屋の主人が、かつて主人公とレストラングラプリを争って、主人公に勝った人だから。映画はフランスの高級レストランやその厨房の様子と冬の札幌（道路の雪が凍っていて、私なら滑って転ぶけれど、誰も...

ダンボールで巨大秘密基地を作ろう!

ダンボールで巨大秘密基地を作ろう!4月最後の週はアトリエの子供たちが「もう一度やってみたいテーマ」第１位の『ダンボールで秘密基地を作ろう!』の合作です！今回、依頼を受けて4/23（土）は、ラブリーホールの30周年記念に合わせアトリエTODAYが講師となって子供たちと式典のイベントに参加公募で集まった子どもたちやご家族、アトリエ土曜日クラスの子供たちが一緒になりギャラリーいっぱいにダンボールで...

モンスーン

鑑賞後にホン・カウ監督作品だったと知った。それを知ると「追憶と、踊りながら」と同じ香りのする作品だ。静かに流れる空気、穏やかな口調の会話の中に見え隠れするテーマは自分の居場所、そしてアイデンティティ。幼い頃ベトナム戦争後の混乱を避け家族とともにイギリスへ渡ったボート難民のキット（ヘンリー・ゴールディング）が母の遺灰埋葬のために30年ぶりに祖国ベトナムへと帰郷する･･･。キットには自分のアイデ...

世界で一番しあわせな食堂

フィンランドの小さな田舎町の食堂に中国人父子がやってきた。彼らは人探しをしているが全く情報が集まらない。上海で料理人をしているというチェン（チュー・パック・ホング）親子に食堂の店主シルカ（アンナ＝マイヤ・トゥオッコ）は住居を提供するかわりに食堂の料理作りを手伝ってもらうことにする。フィンランドのこんな田舎町にまで団体旅行でやって来る中国人旅行者たち。そして彼らがリクエストするのは中華料理。恐...

アダムズ・アップル

田園風景が広がる美しいファーストシーン。カーラジオから流れる「how deep is your love」。分け合って食べる手作りのアップルパイ。次々と身に降りかかる不幸を受け入れるには人間には許容範囲がある。善良な聖職者イヴァン（マッツ・ミケルセン）の静かな笑顔の裏がわかるにつれ神様は意地悪だと思わざるを得ない。･･･と思いきや。ラストの展開に神様ブラボー！と思わずニヤついてしまう。ブラッ...

ストックホルム・ケース

被害者が犯人と長い時間を過ごすことで犯人に対して好意や連帯感を持ってしまういわゆる「ストックホルム症候群」。この語源となった実際の事件をベースに描かれた作品。そもそもこの「ストックホルム症候群」というのは被害者が助かりたい一心で犯人に気に入られるようにするべきという自己防衛本能の一種なのかも･･･とぼんやり思っていたのだが本作を観るとそうでもなく主人公は事件解決後も犯人への思いを持続させてい...

合作アート＠中野店

中野店のアーティストが結集して合作で作品が作りました。なかなかの出来栄えです。

博士と狂人

「オックスフォード英語大辞典」誕生に隠された奇跡の実話･･･と聞いて思わず「舟を編む」（日本）「マルモイこどばあつめ」（韓国）に続きいよいよオックスフォード大辞典の登場かぁ！と思ったのだが蓋を開けてみれば辞書の作成のストーリーがメインではなく、そこに関わる人々の人生の物語だった。前出の２作品での辞書が出来るまでの工程が非常に興味深く、同様のストーリーを期待してしまったため少々肩すかしを食らっ...

鵞鳥湖の夜（南方車站的聚会）

夜、雨、湖、ネオン、ビニール傘、牛肉麺。スタイリッシュだけど猥雑でチープな映像美。それがたまらなく魅力的。ストーリーは語るほどのものではないが後になって思い起せば決して嫌いではない作品という印象が残る。桂綸鎂（グイ・ルンメイ）が演じるのは水浴嬢。海辺のリゾートで海水浴に付き添う娼婦というのは初めて知った。彼女は台湾映画と中国映画では演じる役柄のイメージがまるで違う。本作ではどこかつかみどころ...