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青春の尾てい骨【2】

昨日に続き、「雪の記憶」を読む、その2です。借りてきた本は若い読者を想定しての段組でしょう、このように2段組みで160ページ以上。老眼に乱視に黄斑変性症のおっさんとしては、結構きついボリュームなんですが、久しぶりにグングンと、前へ前へと引っ張られるように読みました。作品自体に推進力があって、ページを繰っていくのが楽しいというのは、最近では西村賢太以来ですね。つまらない本なら1ページで投げ出す...

青春の尾てい骨

先日、映画「北国の街」のことを書いたとき、原作が富島健夫の「雪の記憶」と知り、富島健夫というその名前をずいぶん懐かしく思いました。1960年代なかばあたりから1970年代、一時は書店にかなりの著作が並んでいたはずです。作品は映画になりテレビドラマになり、特に「おさな妻」などは世間を大いに賑わせたはずです。ジュニア雑誌から週刊誌まで、連載も多かったはずです。でも今はその名を目にすることはあまり...