エキサイトブログ

ばか負け、なんかしてたまるか

昨日の夕刊から。ひとつは東京新聞「芥川賞を受賞して」（石沢麻依）、（たとえば被災地の）痛みの記憶を抱えた人たちは、その記憶について、それぞれ自分なりの距離で相対していた。そして、その人たちの言葉に対して、私たちはうまく距離がとれないでいるのではないか。痛みの経験を共有しようと熱心になるあまり、他者の言葉を無理に引きずり出すことにもなりかねない。語るのも沈黙を続けるのも、それは個人が決めること...

【ブックカバーチャレンジ 7日間】5日目

5日目は、能町みね子『くすぶれ！モテない系』。これを最初に読んだとき、「うおっこれ私のこと？私のことだよね？！」とたまげました。血液型には萌えないのに、モテない系にはハマってしまった。まだ「こじらせ女子」という言葉もなかったころです。（引用）「私って個性的でしょ」て思ってるやつらを、「おまえら、類型化できんじゃん」って（文庫版あとがきから）とはずいぶんな言われようだけど。類型化されて何喜んで...

［イラストエッセイ］能町みね子：「うっかり鉄道」

能町みね子さんの「うっかり鉄道」（幻冬舎文庫）を読了。本人は“鉄道マニア”ではないと強く否定しているが、十分鉄分の高い著者と担当編集者イノキンさんによるかなりヘンテコな旅を記したイラストエッセイ。本書で紹介しているのは、JR鶴見線国道駅、静岡岳南鉄道、関東一円 八のつく駅、JR京葉線二俣新町、神奈川江ノ島電鉄、沖縄ゆいレール、北海道宗谷本線、留萠本線、熊本・鹿児島JR肥薩線、高知土佐電気鉄道...