"芥川賞" の検索結果 75 件
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『ハリガネムシ』吉村萬壱
サチコ、底辺を這いずる痩せた、小さな女。手首に無数のためらい傷を抱えて。その女を知って、高校教師の内のハリガネムシが動きだす。血を流し、堕ちた果てに...。身の内に潜む「悪」を描き切った驚愕・衝撃の芥川賞受賞作。人間存在の奥の奥を見据えて、おぞましくも深い感動を呼び起こす。単行本未収録「岬行」併録。(文春文庫カバーより)このあらすじから、勝手に偏愛する教師×生徒ものかとおもって贖ったけれどち...
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文藝春秋2023年3月号
第186回芥川賞、直木賞はどちらも2組の受賞。珍しく文藝春秋を買ってみた。まだ一つを読んだだけ。うぅーん?よくわからないというのが印象。鹿島茂氏の連載「菊池寛 アンド・カンパニー」⑮は面白かった。以前の記事も読みたくなった。
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寄り添うってごたあ、らくでねっちゃ、だあれ
一昨日、息子の家で飲みすぎて、かえって眠れずに睡眠が足りなかったので、晩酌は一合だけにして、早寝をしたら、なんと10時間近く寝てしまった。月曜日は資源ごみ、重たい曇り空だ。パジャマにジャンパーを羽織って、ゴミ捨てにいくと、向かいのお婆さんが壜用の回収用の籠を開いている。「おはようございます」挨拶して、僕は缶用のを開く、その籠が新しくなっていて、触るのに気持ちがいい。それだけで幸せな気分になる...
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通過してしまった「この世の喜びよ」(井戸川射子)
きのうは文藝春秋を買いに、ちょいとのつもりで昼飯前に出かけたら、近所(百五十歩)のローソンが改装工事で閉店、そうだきのう床屋でその話をしていたんだと、迂闊を悔やむが、出かけついでに、あっちのセブンイレブン(9百歩)まで、足をのばす。やみかけた雪がみぞれのように降る中を傘を差さずに、歩きにくい長靴で、道は雪解けでずるずるして、一層歩きづらい。行ったついでにサミットにもよって、紙パックの「高清水...
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芥川賞受賞 おめでとう!
当地仙台の佐藤厚志さんが第168 回 芥川賞を受賞した。佐藤さんとは何の所縁もない。 地元ということ、作品があの震災を題材にしているということ、ただそれだけだけれど、候補になったときからずっと、受賞すればよいなと思っていた。 震災のことは、「もう・・たくさん!」と、思う人もいるだろう。 けれど、そうではない人もいる。 受賞作『荒地の家族』(新潮社)は、きょう発売になったはずだ。丸善の店頭は...
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一年のあれこれを振り返る支度をしながら 十一月も尽きてゆきました
『夜に星を放つ』を少し読み始めた直木賞随分と昔から変わってきた変わってきて当然ですけどだからそれを許せないとは言わない。。これまでにも書いてきたけど生まれた時からテレビのチャンネルはリモコンで電話はケータイでそういう時代の人が読む小説ですし大衆に向けて書いているんですから社会の顔色が変わったら 合わせて行かねば。。というわけで今の 直木賞はワクワク感はない文学的でもない詩的でもないし感動的で...
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平野啓一郎「日蝕」
第120回芥川賞受賞作品。今更だけどじっくりと。苦手な文体だけど雰囲気は伝わってきて不思議な感じ。
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美味しいごはんが食べられますように
二ヶ月くらい前の話ですが、芥川賞を取った作品を読みました。高瀬隼子さんの『美味しいごはんが食べられますように』。その題名から、美味しい食べ物が出てくるんだろうと勝手な想像をしていたけれど、幸せな食卓の風景はありませんでした。美味しいものって、誰にとっても美味しいものではなくて、良かれと思って作ったものも、もらった方にとってはありがた迷惑だったりする。そんなことが最後までモヤモヤしたまま・・・...
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ひとりで食うって「おいしいごはんが食べられますように」
救急車が35時間待ちとか、すでに救急医療のテイをなしていない、医療崩壊だ!と医師が怒り、二年半も何をやっていたのか、と市民が怒り、そもそも医師は絶対的に少ないのだと、ふたたび医師が怒り、メデイアは「行動規制のない夏休み」を煽り立てて、人々はそこかしこに群れ集う。カルトに染まった玉ねぎの皮は剥いても剥いてもカルトの自民党。統一教会の教義を自民党が取り入れたかどうか、そんなことより、カルト教団が...
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ブラックボックス
ブラックボックス砂川 文次[著]/ 講談社2021年下半期 第166回芥川賞受賞作雨の中、歩行者用の信号が点滅を始める。佐久間涼介はロードバイクのギアをブラケットからドロップへ変え、サドルから腰を上げ、体を左右に振って回転数を上げる。信号なんかで足止めを喰らいたくなかった。行けるとサクマは即座に判断した。斜めにかけたメッセンジャーバッグがいつもよりきつく締まっている気もした。申し訳程度に付け...
2022/07/23 06:34 - 徒然なるままにその日暮らしタグ: 芥川賞