エキサイトブログ

非心臓手術中における術中低血圧の低いリスクと関連した患者ごとの血圧目標値の術前同定

・術中低血圧(IOH)は臓器障害や術後死亡と強く相関している。血圧そのものがIOHの強い予測因子である；しかしながら、どれくらいの血圧で最低リスクとなり、その後の低血圧を予防するのに影響されるのか不明である。我々の目的として、手術前に患者独自の特性にしたがって、65から100mmHgの間でどれくらいの術中平均血圧(MAPs)がMAP65mmHgで定義されたIOHリスクを低下させるのかを予測で...

整形外科の看護師として働く魅力とは

整形外科では怪我をした患者の治療にあたることが多く、生死に関わるようなケースは他診療科に比べると少ないと言えます。また、回復していくスピードが早く、最初は痛みやショックで表情が暗かった患者も、回復していくにつれて徐々に笑顔が増えていくのが特徴です。退院していくときには、笑顔で「ありがとう」と言われることも珍しくありません。看護師は患者に寄り添いながら、この一連の流れを目にすることができるため...

スガマデクスがホルモン避妊薬を内服している女性の周術期エストロゲンとプロゲステロンの値におよぼす影響に関する前向き観察研究

・薬物動態学的モデルによれば、スガマデクスは内因性プロゲステロンと相互作用してホルモン避妊薬を内服している女性で34％レベルを減らすだろう。この相互作用で経口避妊薬の1回内服分を失うことに相当する可能性があるため、製薬会社と麻酔科専門組織の推奨では患者にスガマデクス投与後は非ホルモン性の追加避妊を使用するよう指導している。我々がおこなった前向き観察研究では、手術をうけた閉経前の成人女性におい...

蓼科ではいよいよ冬支度ですね。

2022年11月3日（木）令和４年１０月１９日（水）１５時現在天気：晴れ気温６℃今朝は今シーズンで一番冷え込み、２℃でした。今現在は６℃と風が冷たく感じますが、とても良いお天気で紅葉と青空の色のコントラストが素晴らしいです。女神湖周辺では紅葉を見にお散歩している方もいて、紅葉を見ながらゆったりとした空気が流れていました。（信州リゾートサービスHPより）先月の24日には雨から雪らしいものに変わ...

母体手術に対する麻酔への出生前曝露後における神経発達転帰：プロペンシティスコア荷重双方向コホート研究

・妊娠女性の1％くらいが非産科手術で麻酔をうける。本研究では母体手術に対する出生前麻酔後における神経発達転帰を検証した。2001年から2018年に生まれた小児の双方的コホート研究をおこなった：母体手術に対して出生前麻酔をうけた小児の神経発達転帰を前向きに曝露されなかった小児と比較し、曝露状態を後向きに評価した。産科手術や胎児手術で麻酔に曝露された小児は除外された。主要評価項目は実行機能スコア...

高流量経鼻酸素カニューレによる前酸素化のフェイスマスクとくらべた容易さと快適さ：無作為化比較試験

・困難気道学会の推奨によれば患者の全員で全身麻酔導入前に前酸素化すべきであるが、これがいつも容易であったり快適であったりするわけではなく、麻酔が完全に前酸素化されずに導入されることも多いだろう。我々が検証した仮説として、高流量経鼻酸素カニューレは前酸素化に対してフェイスマスクよりも容易で快適である、とした。10歳以上で待機的手術をうける199人の患者を高流量経鼻酸素かフェイスマスクによる前酸...

こんなところに…ゴマダラチョウ。

まさか、こんなところに…。ゴマダラチョウは、モノトーンの白黒のタテハチョウです。僕がこれまで、見てきた場所は、里山のクヌギやコナラのある場所。クヌギやコナラの樹液がある森を好みます。食草は、エノキ。今回見たのは、町中の公園です。公園内の木漏れ日のある所で、日向ぼっこしていました。ここで出会えるとは、すごくびっくりです。すぐ近くには、エノキの木はあると思います。大きな公園もあるため、樹液の出る...

デクスメデトミジンを前投与された小児でのセボフルランによる導入後の最適な静脈カニュレーションの時間

・吸入麻酔は麻酔導入によく使用される方法で、特に若年小児に対してそうである。デクスメデトミジンを前投与された小児で吸入麻酔による導入後の安全な静脈カニュレーションの最適な時間に関する情報はない。本研究の目的として、経鼻デクスメデトミジンを前投与された小児でセボフルランと笑気による麻酔導入後の最適な静脈カニュレーションの時間を検証しようとした。・この前向き観察研究では上下逐次法を使っておこなっ...

褐色細胞腫に対する腹腔鏡下副腎摘出術後の心筋障害の頻度とリスクファクター：後向きコホート研究

・褐色細胞腫はまれなカテコラミン分泌腫瘍である。腫瘍摘出術は術中の血行動態が不安定なために最近でも高リスク手術のままであり、それにより心筋障害となる。我々の目的として、褐色細胞腫に対する腹腔鏡下副腎摘出術後の心筋障害の頻度と関連するリスクファクターを検証しようとした。・成人(n=350、米国麻酔科学会術前状態分類 1〜3)で褐色細胞腫に対する待機的な腹腔鏡下副腎摘出術を全身麻酔下で2013年...

重症患者でのカフリークテスト：集中治療医の国際調査

・カフリークテスト(CLT)を使って抜管前に喉頭浮腫を評価する。この診断正確性に対するエビデンスは限られており、喉頭浮腫のリスクファクターがない重症患者への使用に関してガイドラインは錯綜している。この主要な研究目的として、CLT使用に関する集中治療医の信念・意見・臨床行為を詳述しようとした。・13項目の調査票をつくり、パイロットで検査して、臨床的な検査に見合うものであった。この調査をMeta...