エキサイトブログ

術後集中治療を必要とした大きな手術をうけた患者での貧血と再入院の関連性

・貧血は手術のよくみられる後遺症であるが、患者回復との関連性は不明である。この研究の目的として、大きな手術をしたあとの退院時ヘモグロビン濃度と早期の退院後転帰との関連性を、予期しない30日再入院を主要評価項目として評価しようとした。この研究で対象としたデータは2つの独立した成人手術患者(18歳以上)による集団ベースの観察コホートからのもので、術後集中治療室入室をミネソタ州オルムステッドカウン...

換気様式が肺切除術後の術後肺合併症におよぼす影響：無作為化比較試験

・術中の人工呼吸換気様式が片肺換気をともなう胸部手術後の肺転帰におよぼす影響はまだ確立していない。我々は3つのよくみられる換気様式が肺切除術をうける患者の術後肺合併症におよぼす影響を評価した。この2施設無作為化比較試験では片肺換気をともなう肺切除術を予定された1224人の成人が3群の1つに無作為化された：従量式強制換気；従圧式強制換気；換気量確保従圧式強制換気。術後回復促進パスと肺保護換気プ...

すい臓がん闘病記録74 ようやく小目標の半分経過

今日は先週受けた造影剤CTと血液検査の結果を聞く3か月に1度の消化器外科の診察日。今回で手術後1年半となります。体調に変わりは無くこの3か月で若干体重増えたので多分大丈夫だろうと思っていたけど月曜に腰痛が出てちょっとだけ不安。すい臓がんが発覚する前にも腰痛が出たんでね･･･まぁ元々腰痛持ちなのでたまたまだとうは思うけど。前回より主治医が交代となったのでまだ癖が掴めない。前の主治医同様沢山の患...

腹部手術における個別化された呼気終末陽圧：系統的レビューとメタ分析

・個別化されたPEEPは肺コンプライアンスを最適化し、それによって肺損傷を軽減する可能性がある。このメタ分析の目的として、腹部手術において個別化されたPEEPと固定したPEEPが術後肺転帰におよぼす影響を検証しようとした。・医療データベース(PubMed・Embase・Web of Science・ScienceDirect・Google Scholar・China National Kno...

術後回復の質におよぼすレミマゾラムとプロポフォールによる全静脈麻酔の影響の比較：無作為化非劣性試験

・研究の目的として、レミマゾラムとプロポフォールによる全静脈麻酔の回復の質(QoR)をQoR-15スコアによる測定で比較した。・研究デザインは、前向き二重盲検無作為化比較非劣性試験であった。・研究の場は、手術室・麻酔後回復室(PACU)・病棟であった。・甲状腺切除術を予定された女性患者(n=140；20〜65歳)が対象となり、レミマゾラム群かプロポフォール群に無作為化して割りつけられた。・介...

術前認知機能障害と術後せん妄の関連性におよぼす急性疼痛の影響：3つの試験による二次解析

・非心臓手術後における高齢患者での術前認知機能障害・術後疼痛・術後せん妄の関連性は不明である。・この二次解析はこれまでの3つの研究によるデータからのものであった。55歳以上で待機的非心臓手術をうけた患者が対象となった。術前認知機能障害の定義はミニメンタルステート検査27とした。運動時疼痛強度の評価は11段階の数値的尺度スケールを使って12時間ごとに術後最初72時間までおこなった；時間荷重平均...

術後の嘔気嘔吐や疼痛を減少させる術中の換気と循環動態の戦略：系統的レビューとメタ分析

・内科的治療戦略が向上したにもかかわらず、術後の疼痛や嘔気嘔吐は非常に困難なままである。この系統的レビューでは周術期の換気と循環動態の介入と術後の疼痛や嘔気嘔吐の関連性を検証した。・PubMedとEmbaseを2021年3月8日の時点で検索した無作為化臨床試験は、非心臓手術をうけた成人で周術期の換気や循環動態の介入の効果を検証したものであった。検証したものは関連する抽出したデータで試験をレビ...

乳房切除術後の疼痛治療としての術前超音波ガイド下経皮的神経凍結：無作為化参加者観察者盲検みせかけ比較研究

・超音波ガイド下経皮的神経凍結は鎮痛法で、経皮的にプローベを使って非常に低い温度で末梢神経を可逆的に麻痺させるものだが、これまで無作為化比較試験で評価されたことはない。乳房切除術後の疼痛は治療困難になることがあり、我々の仮説として、手術関連疼痛の強度が凍結鎮痛の併用にて標準的な治療のみをうけた患者よりも術後2日に低くなる、とした。・術前に1つの研究参加した医療センターの患者はT3かT4で0....

大きな腹部手術後における術後貧血と患者中心転帰：後向きコホート研究

・手術前の貧血とくらべて、術後貧血の根底にある病態生理や暗示するところは広く知られていない。・この後向きコホート研究で解析したデータは、制限輸液と自由輸液を評価した臨床試験に参加した47のセンターの2983人の患者からのものだった。主要評価項目は手術後90日までの遷延性機能障害か死亡とした。副次評価項目は、大きな敗血症性合併症・入院・15項目の回復の質(QoR-15)スコアを使った患者回復の...

消化管手術後の術後イレウスに対する鍼灸の有効性と安全性：系統的レビューとメタ分析

・術後イレウス(POI)は消化管(GI)手術後の重大な合併症である。鍼灸がPOI治療に使用されることが増えている。この研究の目的として、GI手術後POIに対する鍼灸の有効性と安全性を評価しようとした。・7つのデータベース(PubMed・Embase・Cochrane Library・China National Knowledge Infrastructure・Wan fang Data・V...