"大伴家持" の検索結果 210 件

  1. 万葉集現代語訳巻二十4360・4361・4362

    万葉集現代語訳巻二十4360・4361・4362

    私的な感想を述べた一首と短歌4360皇祖(すめろき)の遠き御代(みよ)にもおしてる難波(なにわ)の国に天(あめ)の下知らしめしきと今のをに絶えず言ひつつかけまくもあやに恐(かしこ)し神(かむ)ながらわご大君(おおきみ)のうちなびく春の初めは八千種(やちくさ)に花咲きにほひ山見れば見のともしく川見れば見のさやけくものごとに栄(さか)ゆる時と見(め)したまひ明(あき)らめたまひ敷きませる難波の宮...

  2. 万葉集現代語訳巻二十4334・4335・4336

    万葉集現代語訳巻二十4334・4335・4336

    (以下三首に詞書はない。4331を受けた形になっている)4334海原(うなはら)を遠く渡りて年経(ふ)とも児(こ)らが結べる紐(ひも)解(と)くなゆめ※「児ら」男性が女性を親しんで呼ぶ語。※「児らが結べる紐解くな」男女が別れるときに互いの衣の紐を結び合い、貞節を誓う習わしによる。※「ゆめ」決して。海の彼方へ渡って行ってどんなに年が経とうとも妻の結んだ着物の紐を決して解いてはなりません4335...

  3. 万葉集現代語訳巻二十4331・4332・4333

    万葉集現代語訳巻二十4331・4332・4333

    別れを悲しむ防人の気持ちを思いやって作った歌一首と短歌4331大君(おおきみ)の遠(とお)の朝廷(みかど)としらぬひ筑紫(つくし)の国賊(あた)守るおさへの城(き)そと聞こし食(お)す四方(よも)の国には人さはに満ちてはあれど鶏(とり)が鳴く東男(あずまおのこ)は出で向かひ顧(かえり)みせずて勇(いさ)みたる猛(たけ)き軍士(いくさ)とねぎたまひ任(ま)けのまにまにたらちねの母が目離(か)れ...

  4. 万葉集現代語訳巻二十4315・4316・4317・4318・4319・4320

    万葉集現代語訳巻二十4315・4316・4317・4318・4319・4320

    4315宮人(みやひと)の袖付け衣(ごろも)秋萩(あきはぎ)ににほひよろしき高円(たかまと)の宮※「宮人」①役人。②宮中の女房。※「袖付け衣」長い袖のある衣服。※「にほひ」色の美しく映えること。きわだった美しさ。※「よろし」まずまずである。満足できる程度である。※「高円の宮」高円山に造られた聖武天皇の離宮。宮廷官女の袖つけ衣秋の萩に照り映えて色鮮やかでまずはよろしい高円山の宮殿だ4316高円...

  5. 万葉集現代語訳巻二十4314

    万葉集現代語訳巻二十4314

    4314八千種(やちくさ)に草木を植ゑて時ごとに咲かむ花をし見つつ偲(しの)はな※「八千種」多くの種類。※「偲はな」〈偲ふ〉賞美する。〈な〉意志・願望。多くの種類の草木を植えて季節が変わるたびごとに花がつぎつぎ咲くことだろうそれを眺めて楽しもう原注この一首は、同じ月の二十八日に、大伴宿祢家持が作った。

  6. 菖蒲

    菖蒲

    白玉を包みて遣らばあやめぐさ花橘にあへも貫くがね大伴家持巻18-4102サトイモ科の菖蒲。読みはショウブです。万葉名はあやめぐさ「端午の節句」の風習に、香りが強く邪鬼を払うということで疫病退散や魔除けを期待して、菖蒲を屋根に投げ上げる「軒菖蒲」、お風呂に用いる「菖蒲湯」などの習慣がありました。子供心に微かに覚えているが何時の間にか廃れたようです。軒菖蒲一夜やどりし軒に垂れ 水原秋櫻子軒菖蒲う...

  7. 万葉集現代語訳巻二十4310・4311・4312・4313

    万葉集現代語訳巻二十4310・4311・4312・4313

    七夕の歌八首②4310秋されば霧(きり)立ち渡る天の川石(いし)並(な)み置かば継(つ)ぎて見むかも※「秋されば」秋が来ると。秋が近づくと。〈され〉四段活用・已然形。※「継ぎて」続けて。秋になると霧立ち渡り視界を隠す天の川そこに石でも並べて置けば毎晩こっそり逢えるかな4311秋風に今か今かと紐(ひも)解(と)きてうら待ち居(お)るに月傾(かたぶ)きぬ※「うら待つ」心待ちに待つ。吹く秋風に来る...

  8. 万葉集現代語訳巻二十4306・4307・4308・4309

    万葉集現代語訳巻二十4306・4307・4308・4309

    七夕の歌八首①4306初秋風(はつあきかぜ)涼しき夕(ゆうへ)解(と)かむとそ紐(ひも)は結びし妹(いも)に逢はむため※「紐は結びし」男女が別れるとき、互いの下着の紐を結び合って再会までの貞節を誓ったという。「秋の風が初めて吹いて涼しい宵に解(ほど)こう」と誓って紐は結んだのです再びあなたに逢うために4307秋と言へば心そ痛きうたて異(け)に花になそへて見まく欲(ほ)りかも※「うたて異に」な...

  9. 万葉集現代語訳巻二十4302・4303・4304・4305

    万葉集現代語訳巻二十4302・4303・4304・4305

    三月十九日に、家持の荘園の門のケヤキの木の下で宴会をしたときの歌二首4302山吹は撫(な)でつつ生(お)ほさむありつつも君来(き)ましつつかざしたりけり※「撫づ」いつくしむ。※「生ほす」生長させる。※「ありつつも」この状態を続けて。※「かざしたりけり」〈かざす〉花や枝などを髪や冠に装飾としてつける。〈たり〉存続。〈けり〉詠嘆。大事にヤマブキ育(はぐく)みましょういつもこうしてわが君がおいでに...

  10. 万葉集現代語訳巻二十4295・4296・4297

    万葉集現代語訳巻二十4295・4296・4297

    八月十二日に、二、三人の大夫らがそれぞれ壺酒を提げて高円(たかまと)の野に登り、かりそめに思いを述べて作った歌三首※「大夫」四位・五位の官人。※「高円の野」奈良市の東南、高円山をふくむ一帯。4295高円(たかまと)の尾花(おばな)吹き越す秋風に紐(ひも)解(と)き開(あ)けな直(ただ)ならずとも※「尾花」ススキの花穂。※「紐解き開けな」着物の紐を解き放とう。〈紐解く〉①(酒を飲んで)くつろぐ...

31 - 40 / 総件数:210 件