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緑の世紀その10

（前の記事の続きです）Q : 根っこにあるキリスト教って、同じ意味で我々はギリシャ文化の根っこもあり、古代ローマの根っこもあるのでは?RD : ある過去の事象にもう「未来」がつながらないなら、我々はそれを博物館入りさせる。文化や伝統を博物館マターにすることは避けなければならない。今のヨーロッパは自らを博物館化しているかに見える。私が『反ヴェネツィア』で言いたかったのはそれだ。ヴェネツィア化し...

緑の世紀その9

Q : また生えてくるんですか?RD : 私には分からない。でも、我々は過去のリヴァイヴァルの時期に入っている。リサイクル、回帰、再利用などがあらゆる分野で起こっている。だから、キリスト教が息を吹き返さないとは限らない。何にしろ、宗教とは「帰属」の一つで、だから自衛の手段の一つでもある。グローバリゼーションはのリアクションとして、アイデンティティの反発が起きた。それで、もう絶滅したかと思って...

緑の世紀その8

Q :「根っからの」って言いましたね? 今や「根っからの（de souche）」という表現は批判されています。移民にルーツがあるのではない「根っからのフランス人」というのが差別を招くように。RD : 「幹細胞」という時のsoucheは生物学用語だ。友人のエメ・セザールが（ブドウ栽培の）取り木という方法はいいけれど株を切り取ってしまうのはよくない、といったように、接ぎ木、取り木というのはできて...

緑の世紀その7

Q : 2001年の『神、その道程』以来、あなたは宗教に注目しています。昨年の『フランスの天才について』の中で、あなたはキリスト教の中で生まれたが、なたは宗教に注目しています。昨年の『フランスの天才について』の中で、あなたは「キリスト教の中で生まれたが、すでにロープにしがみつく敗者のキリスト教だった」と書いています。RD : もともとは何か共有できるものを探していた。互いを知らない人々、...

緑の世紀その6

Q : あなたの本では人類史の流れにおける一種の逆行が強調されています。何が起こっているんでしょう?RD : 人間は長い時間をかけて、（トーテムなどの）動物礼拝から神の礼拝へと移行してきた。今は、神から動物へと戻ってきた。神は「天」と結びついていたのが、今は、「地」へと降りてきた。耕作地は聖地と化しつつある大地を神格化することで神性は女性化する。大地母神ガイアの帰還だ。（一神教の）神は髭を蓄...

セクハラ議員をやめさせない男女共同参画局に抗議

「石川康晴『男女共同参画会議』議員のセクハラ 」 の記事にあった抗議先に、3月5日、電話をしてみた。経緯は下に書くが、これから抗議する人は、「男女共同参画局の直通電話03－6257－1355」にしたほうが早い。 「男女共同参画局をお願いします」というと「ご用件は？お名前を？個人の方ですね。担当者は一人で、今日は終日、外出しており対応できない」との返答。ねばったが、結局「男女共同参画局」に電話...

緑の世紀その5

Q : でも、もし、カタストロフィが実際に起こったら?RD : 紀元前一万年頃に地球のが極端な高温化があったとする先史時代研究者がいる。それが地球のエコロジーを完全に変えたし、人類の活動も変えた。狩猟者も採集者もそれまでのやり方を変えなくてはならなかった。そのおかげで、麦などの穀物栽培が始まったのだと言われている。マンモスはいなくなったので、ウサギなどの小動物飼育も可能になった。彼らは食物を...

石川康晴「男女共同参画会議」議員のセクハラ

政府の男女共同参画議員である石川康晴社長（49）が、女性社員などへの度重なるセクハラをしていた。今朝の朝日新聞の報道で知ったのだが、石川康晴男女共同参画議員は、女性向け洋服ブランド「アースミュージック＆エコロジー」を展開するストライプインターナショナルの社長。社員3699人。石川康晴社長がメンバーである男女共同参画会議（上図）は、男女平等を進めるための公的機関。男女共同参画社会基本法に法的根...

緑の世紀その4

Q : 誤解のリスクを払拭しましょう。あなたは温暖化懐疑論者ではないですよね。RD : まったく違う。危機は現実だと思うし、異常気象も明らかだ。警鐘は正当化できる。けれどもそれで恐怖を煽るのはまずいし、それを宗教のように刷り込むのも間違っている。これまでも長いスパンで見ると、多くのアポカリプスが唱えられてきたけれど実際には起こらなかった。地球温暖化の抑止のために行動を起こすことは大切だけれ...

米国系ネット番組提供サイトで観た反米的韓国映画と日本アニメ

コロナウイルスの流行で外に出るのを避ける今日この頃、テレビを持たない私が自宅で楽しむのはネットでの映像番組だ。某米国系のネット番組サイトに加入している。米国系でありながら、意外にも、オリジナルで日本的なドラマを制作して配信しているのに驚いたが、さらに驚いたが、反米的な内容の映画やテレビ番組も配信していること。今週、２本観た。１本目は、韓国映画「FLU」。韓国の人口40万以上もいる都市で、殺人...