"慰安婦問題" の検索結果 215 件

  1. epistemic margins

    epistemic margins

    昨日は国際歴史学会議の3人の基調報告をめぐってのZOOM研究会。先週はチャクラバルティ報告について。なぜ労働史、サバルタン・スタディーズから環境史(地球史)へと関心が移行したのか、というよりどうして一見大きく異なるように見えるそれぞれのテーマが結びついているのか、という彼の考え方について。当日の会場ではそれほど反応はなかったけど、その理論的裏付けがかなり理解できるところまで会では話が進みまし...

  2. 9月23日エヴァ・ドマンスカ

    9月23日エヴァ・ドマンスカ

    また一か月ぶりになってしまいました。その間は、ベルリンの国際パブリックヒストリー連盟、ポズナンでの国際歴史学会議への参加(それ以前はそれぞれのペーパー作成に追われました)していました。この時期まではコロナの陰性証明をとるのが帰国の条件。検査費がかかる上に、もし陽性だった場合のホテルの事前確保、という問題があり結局10万円以上の出費でした。余談となりますが、エリザベス女王の逝去。思い出したこと...

  3. DPH徒然2

    DPH徒然2

    昨日の研究会でもう一つ話題となった「ゲームと歴史」について書きます。このことに関しては、既に解散しましたが、数年前に遊戯史研究会に招かれて多少のコメントをし、その後の二次会で議論をしたことがあります。その時に比べて歴史ゲームははるかに発展し、より緻密なものとなっていますが、この時に問題となったのは、プレイヤーに与えられる選択肢がきわめて少ない(その後の実際の歴史に合わせた常識的な範囲にとどま...

  4. DPH徒然1

    DPH徒然1

    研究会に出た際に考えたことを書くのは書きやすいので、前回に続いて今度は昨日参加したデジタル(パブリック)ヒストリー研究会で考えたことを書きます。一つは、パブリックヒストリーとデジタイゼーションの関係について興味深いこと。それはパブリックヒストリーの異なる二つの流れが、デジタイゼーションへの方向という点では一致していることです。ジェームズ・ガードナー、セルジ・ノワレ、トマス・コヴァンという博物...

  5. PH徒然4

    PH徒然4

    昨日話題になったことについてもう一つ書いておきます。通史的な歴史や個別的な事件を漫画を用いて説明する形式です。最近では講談社や小学館、角川が世界史、日本史それぞれについて刊行しているもの。比較的高名な歴史研究者が監修するというかたちをとります。漫画家が書いた絵の「歴史的事実と異なると思われる箇所」をチェックするのがその役目。パブリックヒストリーに準じて言えば、to the public の歴...

  6. PH徒然3

    PH徒然3

    映画とマンガのどちらが実際の過去をより写実的に伝えるか、という問題もまたかなり自明です。映像が細かい点までも正確に写し出すのに対して、漫画は略画であり、しばしば作者による対象の大きなデフォルメを伴うからです。reality への近似性・模写性という点では間違いなく漫画は映画に対して劣位にあると考えられがちです。しかしあながちそうとは言い枯れません。例をあげましょう。田中優子が書いた『カムイ伝...

  7. PH徒然2

    PH徒然2

    前の記事で歴史研究者の「能力の不足」と書きましたが、これはかなり重要なことです。博物館でプロジェクトが組まれるような場合は別ですが、ほとんどの歴史研究者は自身の手で歴史映画を作ることはできません(最近はパソコンを駆使して、オーディオヴィジュアルな過去表象を試みる若手研究者も増えつつありますが、歴史を素材とした商業映画やTVのレベルに達することは、個人の力では不可能でしょう)。この問題はとても...

  8. PH徒然1

    PH徒然1

    ここがブログだということを今日思い出しました。ブログということは、日々の出来事を記録する場となります。もともとは海外の学会に出た時にホテルではどうしても時間が余るので、学会の報告から得たヒントをもとに、その内容やそれにまつわる理論的なことを書いていました。今日は出発点に戻って、昨日のZOOM研究会で感じたこと、言い足りなかったことを書きます。昨日は大学院生がバンド・デシネ(フランスの漫画的な...

  9. 国家の多様性と抑圧の停止、平和

    国家の多様性と抑圧の停止、平和

    明日メキシコに出発します。何が起こるかわからないので、遺言代わりに批判を恐れずに今日もまた書いておきます。キーワードは多様性です。その例を挙げれば民主主義です。民主主義には絶対的な通則はありません。何よりも歴史的に民主主義が変化してきたことは、誰にでも理解できることですし、現在200ほどの国家があるわけですが、そのれぞれの国における支配を正当化している民主主義は、制度的には多様です。大統領制...

  10. 核戦争の消滅

    核戦争の消滅

    『「小さな歴史」と「大きな歴史」のはざまで』の出版の話は昨年暮れから本当に急速に進んで、実際の刊行まであれよあれよという感じでした。もう少し考えたかったこともあるけど、自分としては思うところを書けたのではと思うところがあります。もっとも急な仕事だったので、予定していた他の仕事が順送り。今年は研究会参加の予定が多く、3月19日に成田龍一さんの『歴史論集』をめぐるパブリックヒストリー研究会(司会...

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