"阪神" の検索結果 422 件

  1. 『評伝竹中郁』に描かれた関西学院「原田の森」

    『評伝竹中郁』に描かれた関西学院「原田の森」

    足立巻一著『評伝竹中郁その青春と詩の出発』の第五章関西学院に足立巻一氏と竹中郁氏が学ばれた「原田の森」の風景が詳しく書かれていました。<いま、関西学院は西宮市上ヶ原一番町の広大な校地に新制中学から大学院までをつらねる学園となっているが、竹中が在学していたころは、神戸東端の山手、上筒井通りにあり、「原田の森」といわれていた。敷地のすぐ南に原田神社があり、一帯に森が深く茂っていたからである。竹中...

  2. 神戸パールの拠点日本真珠会館が3月末閉鎖の報せ

    神戸パールの拠点日本真珠会館が3月末閉鎖の報せ

    神戸新聞に「日本真珠会館が3月末閉鎖へ神戸パールの拠点老朽化で継続使用は困難」という記事が掲載されていました。https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202302/0016060623.shtml<日本真珠輸出組合(神戸市中央区)は、所有する国の登録有形文化財「日本真珠会館」(同)を3月末で閉鎖する方針を決めた。組合の事務所や展示室「神戸パールミュージアム...

  3. 城山三郎『零からの栄光』鳴尾に新工場建設

    城山三郎『零からの栄光』鳴尾に新工場建設

    城山三郎『零からの栄光』は零戦以来の名機といわれた紫電改を誕生させ、戦後もゼロから立ち上がった、川西航空機―新明和工業の物語。 川西航空機の前身は、1920年に神戸の和田山通りに設立された川西機械製作所で、1928年にはその飛行機部門を継承し、川西航空機として独立し、鳴尾に新工場を建設します。<当時としては、かなりの大会社であり、川西家がそのほとんどを出資。その資本で、武庫川尻に在るかつての...

  4. 貴志祐介の武庫川と北尾鐐之助の武庫川(昭和4年)②

    貴志祐介の武庫川と北尾鐐之助の武庫川(昭和4年)②

    昭和の初め、大阪毎日新聞社の写真部長であった北尾鐐之助は「阪神風景漫歩」で武庫川の水の美しさについて、貴志祐介が描いた武庫川とは対照的に述べています。<水が美しい。阪神間を流れる川の中で、何と云っても一番武庫川の水が美しい。宝塚で入れる汚水などは全くここまでは影響がない。夏の旱天には、どうかすると一滴の水もなくなるが、大概、清い美しい水を流している。河原で火を焚いている。水の中を走り回って網...

  5. 村上春樹『風の歌を聴け』のお猿の公園のオリ撤去が決まる

    村上春樹『風の歌を聴け』のお猿の公園のオリ撤去が決まる

    本日の朝日新聞阪神版で、村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』に登場する「猿の檻のある公園」のモデルとされる打出公園のサルのオリについて、芦屋市は撤去を決めたことが報じられました。一方で、市はオリのフェンスの一部を再利用してモニュメントを制作し、オリの歴史や村上さんの作品との関わりを伝えていくと書かれており、少し救われました。ところで、小川洋子さんは村下春樹のファンでもあります。エッセイ集『博...

  6. 貴志祐介ISOLA ―13番目の人格―

    貴志祐介ISOLA ―13番目の人格―

    貴志祐介著ISOLAは阪神淡路大震災後の西宮を舞台にし、多重人格を題材にしたミステリーホラー小説で、2000年には映画化されています。主人公・賀茂由香里は西宮市の避難所となっている海に近い巨大な体育館で、高校生の多重人格者、森谷千尋と出会います。千尋の通う高校は私立晨光学院高校という有名進学校で、次のように描写されています。<私立晨光学院高校は兵庫県の尼崎市と西宮市の間を割って大阪湾に注ぐ...

  7. ドラマ『探偵ロマンス』印象的だった「湊川隧道」の映像

    ドラマ『探偵ロマンス』印象的だった「湊川隧道」の映像

    江戸川乱歩は1923年(大正12年)、『新青年』に掲載された『二銭銅貨』でデビューしました。その作家デビュー100年の節目としてNHK総合のドラマ「探偵ロマンス」が製作されたようです。大正時代の物語で、NHK大阪放送局制作なので、阪神間モダニズムを代表する建造物がいくつか登場し、これはどこだろうと見入ってしまいました。廻戸家は御影の旧乾邸が使われていました。旧乾邸は、昭和11年頃、乾汽船株式...

  8. 小川洋子『ミーナの行進』伯父さんの家のモデルはヴォーリズの旧小寺邸

    小川洋子『ミーナの行進』伯父さんの家のモデルはヴォーリズの旧小寺邸

    『ミーナの行進』の伯父さんの洋館のモデルは、小説に書かれた位置から、芦屋川の開森橋から高座の滝に行く道を登っところにあった右近権左衛門邸と考えていました。http://nishinomiya.areablog.jp/blog/1000061501/p11329224c.htmlしかし、小川洋子さんに直接お尋ねして、そのモデルが御影にあったヴォーリズ建築の旧小寺敬一邸だったことがわかたのです。...

  9. 『洋子さんの本棚』でも絶賛!宮本輝の『錦繍』

    『洋子さんの本棚』でも絶賛!宮本輝の『錦繍』

    小川洋子・平松洋子著『洋子さんの本棚』からです。帯には<女の人生50年、少女時代の思い出から踏みしめてきた女の踊り場、抱腹絶倒の人生の極意まで。本と人生をを読みほどき、語り尽くした、滋味あふれる対話集。> その第四章「人生のあめ玉」で取りあげられていた一冊が、宮本輝『錦繍』です。 冒頭の文章について、小川洋子さんは次のように述べられてます。<ほとんど話し合いもしないまま別れてしまった夫婦。...

  10. 高殿円『上流階級其の三』芦屋でマンション探し

    高殿円『上流階級其の三』芦屋でマンション探し

    高殿円『上流階級富久丸百貨店外商部其の三』では、主人公の鮫島静緒(39)が、転職を考えつつ、新長田で一人で暮らしている母親を呼び寄せ、芦屋で一緒に暮らそうとマンション探しを始めます。さて、芦屋で庶民が暮らしやすそうな所とはどのあたりでしょう?静緒は製菓専門学校時代の同期で、不動産業を営む金宮寺良悟に物件を紹介してもらい2軒に絞り込みます。その1軒は東山町のマンション。<JRの駅まで徒歩十五分...

1 - 10 / 総件数:422 件