"乾通り一般公開" の検索結果 254 件

  1. 横溝正史・「蝋人」

    横溝正史・「蝋人」

    横溝正史・「蝋人」この物語は、解説にも触れられている通りハーディの「グリープ家のバーバラ」と、これまた前述の作品から影響を受けている谷崎潤一郎の「春琴抄」、各々のアイデアを骨格としてあとは、横溝正史独特の濃厚な味付けで成り立っている奇怪な恋物語です。ちょっと重量級の記事です。色街で若い頃からその才覚と美貌で鳴らした珊瑚という十七になったばかりの娘と、その旦那の山田惣兵衛と言う繭の仲買を商売に...

  2. シャトーレノー・「仲買人ドゥロネー」

    シャトーレノー・「仲買人ドゥロネー」

    シャトーレノー・「仲買人ドゥロネー」「同時代フランス短篇ベスト10」と銘打ったこの本ですが書いている作家は、現代作家ばかりなのか、どれも私が知らない名前ばかり・・・(巷では有名作家ばかりなのかな?(^_^;))ともかく、この『仲買人ドゥロネー』は面白かったです。「私」が経営するアンティーク店に、ある日、ドゥロネーと称する男が入ってきた。お客の目利きをすることにかけては自身がある方だが、最初の...

  3. 横溝正史・「面影双紙」

    横溝正史・「面影双紙」

    横溝正史・「面影双紙」大阪弁で語られる、大阪の旧商家に住まう人たちの人間模様を通して暗い情念と男女間の禁じられた色ごとが原因で命を落とす人たちの物語。谷崎潤一郎の「春琴抄」にも通じる大阪弁の色艶がここでも感じられました。商家の手代上がりだった公吉の息子が、この物語の語り手。日露戦争戦勝気分に沸き返る大阪の商家と、その商家の美貌の一人娘のお家さんが芸人と道ならぬ関係に落ち、不倫の子を孕むと、手...

  4. 3月の一得市がやってきます!

    3月の一得市がやってきます!

    いつも当ブログへご訪問頂きありがとうございます。まだまだ朝晩は冷え込みますが、少しずつ桜の花芽も膨らんできました。松が丘の桜を楽しめる日もそう遠くないですね。今年は是非、新型コロナウィルスに振り回されずに春を楽しみたいですね。そんな春を楽しめる準備を、松が丘バス通り商店会はお手伝いします!美味しいモノや、年度末に向けた身だしなみやら、今月も多方面のプロフェッショナルが皆さまのご利用をお待ちし...

  5. 三浦哲郎・「楕円形の故郷」

    三浦哲郎・「楕円形の故郷」

    三浦哲郎・「楕円形の故郷」「楕円形の故郷」というのは、盆栽の寄せ植えのことなんです。盆栽は、御存知の通り自然の有り様ををミニチュアの世界に模したもので、これのどこが面白いのかと子供の頃は思っていましたが、ようやく、良さが解りかけてきた歳になってきました。あれは、いわゆる箱庭なんですね。ドールハウスのお年寄り版・・・とでも言うか。ミニチュアに仮構される自然に自分の身を置いて色々と思いにふける・...

  6. 萩原朔太郎・「ウォーソン夫人の黒猫」

    萩原朔太郎・「ウォーソン夫人の黒猫」

    萩原朔太郎・「ウォーソン夫人の黒猫」私、どちらかと言うと詩文は苦手なジャンルです。詩人の萩原朔太郎が作品化した数少ない小説(多分初期の頃か?)で、あまり期待はしていなかったけれどこの作品、なかなか良いですよ。ウォーソン夫人は頭もよく、相当に教育もある婦人であった。夫が死んで以来、図書の整理係として働いていた。多くの知識婦人に見る範疇として、彼女の容姿は痩型で背が高く、神経質な女性だった。彼女...

  7. 【REASP主催】「アジア浮体式洋上風力シンポジウム(FOMA 2023)」開催のお知らせ

    【REASP主催】「アジア浮体式洋上風力シンポジウム(FOMA 2023)」開催のお知らせ

    一般社団法人再生可能エネルギー長期安定電源推進協会(REASP)が、「アジア浮体式洋上風力シンポジウム(FOMA 2023)」を開催しますのでお知らせします。 1.イベント名:Floating Offshore Wind Asia (FOMA 2023)2.講演開催日: (初日)2023年3月9日(木)13:00~17:00 (2日目)2023年3月10日(金)...

  8. 柴田よしき・「LAST LOVE」

    柴田よしき・「LAST LOVE」

    柴田よしき・「LAST LOVE」山あり谷ありのとても楽しい物語でした。琴子は会社勤めをしている頃からの親友だった。琴子は、濃いと結婚は別物と割り切っていてはいても結婚相手の選り好みだけは激しくて、七回も見合いをしてようやく、入社十年目にして寿退社した。選びに選んだけあって、収入も容姿も家庭環境も、すべてが高水準。ただ、年齢だけは琴子より十五歳も上で、おまけに再婚だった。別れた妻のところには...

  9. 福永武彦・「水中花」

    福永武彦・「水中花」

    福永武彦・「水中花」福永文学の特徴として私が持っている印象、「愛するものとの別離と取り返すことの出来ない後悔」をこの作品も表しています。福永武彦の作品は二十代前半に集中して色々読みましたが、どの作品も出てくる人物は結局幸せになれない人ばかりなんです。福永武彦の作品は読み始めるともう福永作品の独特の世界観というか物語の空気にどっぷり浸かれます。この「水中花」は20頁程度の短篇で裏寂れた洋式建築...

  10. 謹賀新年

    謹賀新年

    ブログをご覧の皆様いつも当ブログへのご訪問ありがとうございます昨年中は大変お世話になりました本年もよろしくお願い申し上げます。松が丘バス通り商店会一同・

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