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『八本脚の蝶』二階堂奥歯

いまから10年前、25歳の若さで自ら命を絶った著者が、人並み外れた知的な感性で綴った深遠で切実な心の記録。伝説のウェブ日記を書籍化したもの。10年前....何を考えて生きてただろうとおもう。著者と同じ生まれ年のわたしは。比較的早いうちから、死にとりつかれている彼女の趣味嗜好は、あまりにも早熟で聡明で、10年経った今頃ポイント的に似た傾向のあるわたしは、動揺を抑えることがむずかしい。世の真理が...

【第一部】飛行機とびと大車輪 第七回

二学期が始まったが、鉄棒クラブに高橋が出て来なくなった。同じクラスの渡辺に聞くと、「学校には来てるけど、授業が終わるとすぐに帰っちゃうよ」授業中もボーっとして教師にたびたび注意されているらしい。俺は夏休みの夕方の出来事を思い出した。光明寺の横にある幼稚園だった。誰もいない園内で高橋が五～六歳ぐらいの女の子を遊ばせていた。小さな女の子をまるで壊れ物のように扱う大きな高橋を見て、声を掛けるのをや...

紅葉ツーリング 終章

長々なが～く引っ張った東北紅葉ツーリングもいよいよ終盤へ１１年越しの宿題を終わらせて、すっかり馴染んでしまった横向温泉 中の湯旅館を後にしてそこらへんの名無し林道を楽しんだ後は一路 檜原湖へと走る！雪国あるあるの スノーシェッド を抜けカラマツで「追い越し禁止」のイエローラインが引かれた峠道を抜け檜原湖の北端から伸びる 鷹ノ巣山林道 を走り～の。。。って、贅沢な落ち葉のカーペットのお蔭で実際...

『エール』最終回曲目

エール コンサート曲目①『とんがり帽子』（古川雄大､井上希美､小南満佑子､子役）②『モスラの歌』（井上､小南）③『福島行進曲』（古川）④『船頭可愛や』（山崎育三郎､ギター･中村蒼）⑤『フランチェスカの鐘』（堀内敬子）⑥『イヨマンテの夜』（吉原光夫）⑦『高原列車は行く』（薬師丸ひろ子）⑧『栄冠は君に輝く』（森山直太朗､山崎）⑨『長崎の鐘』（二階堂ふみ他全員､指揮･窪田正孝）カラオケ苦手な私でも...

ふきげんな過去

平凡で退屈なＪＫが爆弾を作って警察に追われ結局死んだことになっていた伯母が返ってきたことで日常に変化が起こる様子を描いている。これほどシュールなテイストの映画は最近では記憶にない。個人的にテイストが合わない。いろんなところにコミカルなシーンが盛り込まれているが、あまりにシュールで笑えない。この映画を鑑賞するには寝ない覚悟がないと物静かな場面も非常に多いので寝てしまうことを請け合います。ただ、...

住住（2017年製作のドラマ）

バカリズムが脚本の作品がかなり多くなってきました。日常設定で普通に会話しているだけなのに結構笑える「じわる」系ドラマ。会話のやり取りの妙を楽しめる。全体的なゆるい感じとアドリブ満載の３人。時間があるならボーっと鑑賞するにはいいですよ。【作品情報】『住住』（すむすむ）は、2017年1月25日から3月28日に毎週水曜日の1:29 - 1:59（火曜日深夜）に日本テレビにて放送されたバカリズム原案...

映画『跳んで埼玉』（2019年 原作・魔夜峰央、武内英樹監督)世界埼玉化計画

『シンドラーのリスト』を見て、最近では最もいい映画を見ることが出来たと思ったが、続けて見た『跳んで埼玉』も最近ではなかなか出会えない、最初から最後まで、全部おもしろい映画だった。タイプは全く違うが（違いすぎるが）、共に5段階で言うなら「5」の映画だった。『シンドラーのリスト』と同列にして申し訳ないかもしれないのだが…、おもしろい部分が、「くうううう…」と痛快におもしろく、おもしろくない残念な...

あれっ、小泉今日子の生き様がリンクする「ふきげんな過去」？

【 小泉今日子：ふきげんな過去 】先日、13年間住んでいた北品川を舞台とする前田司郎監督作品の映画「ふきげんな過去」を観た。以下は「二階堂ふみと小泉今日子、意外な共通点とは？『ふきげんな過去』を相田冬二と門間雄介が考える」からの一部抜粋。https://search.yahoo.co.jp/amp/s/realsound.jp/movie/2016/12/post-3430.html/amp...

3月11日（水）二階幹事長柴又へ視察

新型コロナウイルスの感染拡大により観光客が減少している東京柴又の商店街を視察するため二階幹事長が来て色々話を聞いてくれました。亀家本舗にも寄ってくれました『商品もこんなに安くしているのは、団体さんのキャンセルが相次ぎ観光客の出が減ってしまっては賞味期限内に売り切れないので苦肉の策です』と話しました二階幹事長の質問に答える亀家本舗社長平沢勝栄先生と二階幹事長気さくに記念写真に入ってくれました。...

谷川俊太郎選「茨木のり子詩集」

若い頃から詩を書きたいと思い続けたが、結局書けなかった。その代わりという意味もあるだろうが、あるいは詩を読むことがその時その時の時代や気分にピッタリとくることがあるのか、貧しい書棚の片隅には詩集が意外にたくさん残っている。谷川俊太郎選「茨木のり子詩集」（岩波文庫）も折に触れて取り出す詩集だ。この詩集と個人的な思いを少し書いてみる。最近のこととして思い出すのは、映画『この国の空』（荒井晴彦監督...