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僕は民主主義というものを見れば見るほど嫌いになります――日沼倫太郎「繁栄と殉国と無私――戦記文学流行の背景をめぐって――」④

日沼倫太郎「繁栄と殉国と無私――戦記文学流行の背景をめぐって――」より④平井［陽二］氏［の「民主主義を疑う」］によれば、昭和二十年八月十五日という日を契機として、文明と称する、あるいは平和と称する、あるいは民主主義と称するおそるべきニュー・モードの民族宗教が擡頭したというのだ。それは世界中何処の国にもみられぬ特異の宗教である。敗戦後の日本民族だけがつくりあげた牢固たる幻影である。それを念じ、...

ところが死者たちは、まさにこの曲っている部分で生きたのだ――日沼倫太郎「繁栄と殉国と無私――戦記文学流行の背景をめぐって――」③

日沼倫太郎「繁栄と殉国と無私――戦記文学流行の背景をめぐって――」より③端的にいえば戦記文学がよまれるのは、われわれ民族が今世紀に経験した最大の事件を素材としているからである。個人には個人の、家庭には家庭のそれぞれの不幸があるように、民族にも固有の不幸というものがある。二十余年前にわれわれがなめた戦争と敗戦という事態がそれなので、この共同の体験を無視して、私たちは何事も語れない。それほど私た...

人生二十五年が合言葉だった――日沼倫太郎「繁栄と殉国と無私――戦記文学流行の背景をめぐって――」②

日沼倫太郎「繁栄と殉国と無私――戦記文学流行の背景をめぐって――」より②現在再燃し、一部の識者から危険視されている復古主義のムードは、こうした背景をぬきにしては考えられない。その一つに戦記ものの異常な流行がある。周知のように日本民族がなめた戦争の記憶はいつまでたっても忘れられないものらしく、出版界にくりかえし訪れるのが戦記ものブームである。ついさいきんも、阿川弘之の「山本五十六」や、［吉村昭...

死と瓦礫と青空の時代――日沼倫太郎「繁栄と殉国と無私――戦記文学流行の背景をめぐって――」より①

かつて日沼倫太郎という評論家がいました。大正14年（1925）生まれで、青春を戦争のさ中で迎えた者の視点で、戦後、戦争と文学について真摯に書き続けた人です。まぶしい夏の暑さのただ中、平和と繁栄が瓦解しようするこの今、もう一度日沼倫太郎を読み直してみてもいいのではないでしょうか。日沼倫太郎「繁栄と殉国と無私――戦記文学流行の背景をめぐって――」（日沼倫太郎評論集『我らが文明の騒音と沈黙』新潮社...

富樫倫太郎5月19日（木）

「信長の二十四時間」著富樫倫太郎当然ながら、この二人は本物の修験僧ではない。年配の方は世間では里村紹巴という連歌師として知られている。年齢は五十七。若い方は、石川村生まれの文吾、後に五右衛門を名乗ることになる。二十五歳である。「道順に感謝しなければならぬな」「なぜですか？」「道順が信長を殺しそこなったおかげで、わしらの手で信長を殺すことができるではないか」楯岡道淳は、敢国神社で休憩を取ってい...

富樫倫太郎9月18日（土）

「信長の二十四時間」著富樫倫太郎安土城には、他のどんな城にも存在する天守がない。その代わり、天主というものがある。天守は本丸の最高部にある櫓で、戦時においては最後の砦となる場所であり、平時には権勢の象徴となる。天に最も近い場所で、神仏に加護を請い願うという宗教色の濃厚な場所でもあるので、日常的に使われれる場所ではなく、普段は誰も立ち入らず、何も置かれることのないがらんと殺風景な空間に過ぎない...

倫太郎なら

saya_peony 倫太郎…サヤ💮💮（2021/08/29 09:53:11） Iszerochange RT @kamityama_02: 倫太郎wZero（2021/08/29 09:50:02）気になる女優さん、俳優さんの見逃しドラマ、新作の韓国ドラマをスマホ・TV・PCで無料視聴できます。→韓国ドラマを無料で見る方法 LD_ZAB ...