"鍋" の検索結果 47 件

  1. 日曜日〔サンゴの日〕

    日曜日〔サンゴの日〕

    夢の銀幕に「イグルー風の住居」が映し出された。これがどうやら、雪女郎の家らしい。天井から吊り下げられた「妖蝋燭」が屋内を幻想的に照らしていた。あかなめ亭主がこしらえた鍋焼きうどんを母子三人が、楽しげに啜っていた。画面が変わり、旅篭の厨房が現れた。魔少年と番頭が何やらもめていた。眼が覚めた。枕時計が「朝の8時」を示していた。洗顔後、台所のケトルに水を足す。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。...

  2. メンチと牡蠣鍋

    メンチと牡蠣鍋

    地元駅下車。歩廊の時計が「夜の8時半」を示していた。改札を抜けて、飲食街に足を進めた。豚カツ屋の暖簾をくぐり、カウンターの椅子に腰をおろした。大将が俺の顔を見るなり、熱燗はありません。と、云った。予期せぬ宣言にびっくりしたが、その理由は「清酒を買い忘れた…」という至極わかり易いものであった。長い商売、そういう場合もあるのだろう。一杯目、レモンサワー。今冬最寒の夜だと云うのに、妙に喉が渇いてい...

  3. 月曜日〔四緑・仏滅〕

    月曜日〔四緑・仏滅〕

    あかなめ食堂の暖簾を割り、空いている椅子に腰をおろした。店内盛況。常連代表、蛇頭の用心棒が、池波正太郎本人…としか思えぬ和服の紳士と清酒を酌み交わしていた。等身大ラゴン、同ウー、同ジャミラ、同ギガスが、豚汁定食(日替わり焼魚と温泉卵付き)をもりもり食べていた。フジ、アンヌ、丘の三隊員が茶漬け(梅・昆布・鮭)をさらさらと流し込んでいた。俺は〔油揚げと芹のベーコン鍋〕で飯を食べることにした。食前...

  4. 月曜日〔九紫・赤口〕

    月曜日〔九紫・赤口〕

    車窓越しに「日本人初飛行の日」の朝陽が見えた。北極圏の「十二月二十八日」を読んだ。氷上の犬橇で明け、犬橇で暮れる一年間。まったく凄い一年だと思う。終点下車。携帯ラジオの電源を入れたが、音声が皆目流れてこない。時々起こる現象だが、原因は不明。舌打ちを打ちつつ、電源を切る。入金機に買物カードを挿し込み、三千円分をチャージした。売店に入り、朝飯を買う。ケロニ屋のクリームパンとカルボナーラパンを腹に...

  5. 水曜日〔一粒万倍日〕

    水曜日〔一粒万倍日〕

    いつもより一本早い電車に乗る。聖樹第三部の続き。鶴岡八幡宮、樹齢千年の大公孫樹が登場。読後、終点までウトウトする。駅を離れ、職場まで歩いた。足取りが軽い。昨夜、右足の薬指に生えた魚の目の芯が、ぽこんと抜けたからである。売店に入り、朝飯を買った。シュガードーナツを食べながら、コーヒーを飲んだ。ラジオの話題は「賽銭泥棒、二つの対策」について。牛丼弁当で化物(胃袋)を黙らせた。ゴミを始末してから、...

  6. 日曜日〔八専終り〕

    日曜日〔八専終り〕

    日没と同時に家を離れた。地元飲食街の(奥の奥)に足を進め、居酒屋〔がしゃどくろ〕の暖簾を割った。カウンターのみの小体な店である。先客の姿が見えた。等身大のフジ隊員が、手酌で燗酒を呑(や)っていた。料理は大根とツナのしそマヨ和え、春雨サラダ、牛すじの塩煮込みなど。俺は本日の小鍋立て(白菜たっぷりの豚鍋)で飯を食べることにした。料理ができるまで、焼酎のお湯割り(梅干入り)を呑む。巨漢亭主が(無言...

  7. 水曜日〔二黒・赤口〕

    水曜日〔二黒・赤口〕

    空想居酒屋のコラム「レモンサワー礼賛」を読んだ。ガリガリ君サワー(酎ハイにガリガリ君ソーダ味をスティックごと差し込んだもの)に興味を覚えた。やる気になれば、自作できると思う。売店に入り、朝飯を買った。シナモンロールを食べながら、コーヒーを飲んだ。隣席に視線を移すと、ギガスがりんご飴を齧っていた。今度の休みに、同じものを近所の子供たちに配るそうである。鶏と野菜の天丼弁当を買った。食事としての楽...

  8. 土曜日〔二黒・仏滅〕

    土曜日〔二黒・仏滅〕

    魔都から地元へ向かう電車の中で、インタビュー篇を読了した。俺の才能というのは、監督の才能がないということを早期に知った才能だな。あとプロデューサーとしても全然ダメだね。(301頁)とは、丹波先生の自己分析。謙遜の塊りですな。傲岸不遜の権化みたいな一部政治屋とは比較にもならぬ。改札を抜けて、飲食街の居酒屋に足を進めた。暖簾を割り、カウンターの椅子に腰をおろした。初めにレモンサワー。次に清酒二合...

  9. 火曜日〔一粒万倍日〕

    火曜日〔一粒万倍日〕

    インタビュー篇、第7章「フリーランサー/東映・松竹・日活・大映・東宝」を読み終えた。丹波先生が最も仲が良い俳優さんは、仲代達矢氏だそうです。お二人の共演作品では『不毛地帯』が印象に残っている。職場に到着した。広場に足を進めると、等身大ギガスが愛用の寸胴鍋と調理器具を持ち込み、クリームシチューをこしらえていた。近傍の園児たちに振る舞うらしい。昼飯は売店の弁当で済ませた。ラゴン弁当の域には無論及...

  10. 日曜日〔八白・仏滅〕

    日曜日〔八白・仏滅〕

    あかなめ食堂の暖簾を割り、空いている椅子に腰をおろした。マダム・ピラニア、魔女イグアナ、アマゾンキラーの先客三人が、レモンスライスを浮かべた焼酎ハイボールを楽しんでいた。料理はキャベツと塩昆布のオリーブオイルもみ、長芋のポテトサラダ風、豚肉ロールの照り焼き、秋刀魚の生姜煮など。小鍋立て(鶏肉と玉葱の甘辛鍋)で飯を食べることにした。食前に清酒一合。酌み立ての茶碗酒といっしょに焼き牡蠣が登場し、...

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