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待機的手術をうける肥満患者に対する無呼吸酸素化の高流量経鼻カニュラ：系統的レビューとメタ分析

・肥満患者は待機的手術の麻酔導入後の無呼吸期間中に急速な酸素飽和度低下をきたす。高流量経鼻カニュラ(HFNCs)による酸素投与により非肥満患者ではフェイスマスク(FM)前酸素化とくらべて酸素飽和度低下を予防する可能性がある。このメタ分析の目的として、待機的手術をうける肥満患者で挿管前の酸素飽和度低下を減少させる際の、HFNCの有効性をFM前酸素化と比較しようとした。・この研究プロトコルはPR...

HFNCは特発性肺線維症(IPF)患者の運動耐容能を増加させる

本日２つめ。高流量鼻カニュラ酸素療法(High flow nasal canula, HFNC)は加温、加湿した一定濃度の酸素を高流量で経鼻的に投与するデバイスです。COVID-19でも有名になりましたが、集中治療領域では頻用されます。またより苦痛なく高流量酸素投与が可能なので、緩和の一環として用いることがあります(ただ、コストが問題)。IPF急性期にもしばしば用いますが、今回は特に慢性期、...

喉頭微細手術中の酸素化における気管挿管と比較した高流量鼻酸素化の有効性

・高流量鼻カニュラ(HFNC)による酸素化は短時間の無呼吸手技中の気管挿管に対する代替手段となりうる。この無作為化非劣性研究では、喉頭微細手術においてHFNCの有効性を気管挿管とくらべて評価しようとした。・全身麻酔と神経筋ブロック下で喉頭微細手術をうける患者(≧20歳)をHFNC群か気管挿管群に無作為化した。主要評価項目は、手術最初30分での最低酸素飽和度(SpO₂)とした。副次評価項目は、...

COVID-19患者の急性低酸素性呼吸不全に対する高流量鼻カニュラ：有効性とエアロゾル化・拡散・感染伝播のリスクに関する系統的レビュー

・我々は世界保健機構の2つの委員会による依頼でレビューをおこない、コロナウィルス感染症(COVID-19)患者における高流量鼻カニュラ(HFNC)の使用を報告しようとした。我々は、HFNCに関しての飛沫拡散やエアロゾル生成のリスクのみならず、その有効性と安全性のエビデンス(レビュー1)と、ウィルス産物の関連伝播でのエビデンス(レビュー2)を統合した。・文献検索をおこなったのは、Ovid ME...

妊娠患者における高流量鼻酸素と標準流量フェイスマスクによる前酸素化の比較：無作為化生理学的研究

・高流量鼻酸素は効果的な前酸素化を提供し、非妊産婦患者の挿管試行中における無呼吸時間を延長させることがわかっている。我々の目的として、高流量鼻酸素(30〜70L/min 酸素流量)で鼻カニュラを使った前酸素化と、きっちりとフィットさせたフェイスマスクを使った標準的な(15L/分)酸素療法とを比較した。40人の健康妊産婦を無作為にこうした2群に割りつけて、さらにそれぞれの患者は決められた前酸素...

大腸内視鏡中の病的肥満患者における高流量鼻カニュラと標準鼻カニュラの比較：前向き無作為化臨床試験

・病的肥満は深い鎮静中に酸素飽和度低下を含めた気道の有害事象と関連する。これまでの研究によれば、高流量専門の鼻カニュラ機器により全気道構造を陽圧にでき、酸素飽和度低下予防において標準(低流量)鼻カニュラよりも優れいている可能性がある。我々の仮説として、同じ吸入酸素分圧(FiO2)で高流量鼻カニュラ(HFNC)を最大流量で使うと、プロポフォールで深い鎮静中、標準鼻カニュラ(SNC)とくらべて病...

呼吸器合併症が高リスクな心臓手術患者の入院日数におよぼす高流量鼻カニュラ酸素療法の影響：無作為化比較試験

・ますます関心が集まっていることだが、高二酸化炭素血症のない呼吸不全の患者やそのリスクのある患者において高流量鼻カニュラ酸素療法の予防的利用や治療的利用に注目が集まっている。高リスクの心臓手術患者において高流量鼻カニュラ酸素療法の有効性を調べた無作為化試験はない。我々は、高流量鼻カニュラ酸素療法を日常的に利用することが標準的な酸素療法とくらべて、術後肺合併症が高リスクとなる既存肺疾患をもつ患...